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F1ロシアGP主催者「観客動員により新型コロナ感染のリスクが高まることはない」

2020年08月27日(木)17:41 pm

F1ロシアGPの主催者が、観客を動員することで新型コロナウイルス感染のリスクが高まる恐れはないと主張した。

新型コロナウイルスのパンデミックにより大幅にカレンダーが修正された2020年のF1だが、現時点では少なくとも第9戦に位置づけられているムジェロ・サーキットでのトスカーナGP(9月13日決勝)までは無観客レースとして開催されることが確定的となっている。

だが、第10戦として9月27日に決勝が予定されているロシアGPの開催地となるソチでは3万人ほどの観客をサーキットに入れる方向で準備が進められている。

さらに、ポルティマオで行われる第12戦ポルトガルGP(10月25日決勝)、イモラで開催される第13戦エミリア・ロマーニャGP(11月1日決勝)も観客を受け入れる計画であることが明らかとなっている。

こうした中、F1チーム関係者の中には新型コロナウイルスの感染拡大がまだ収束していない段階で観客を入れることに対して疑問の声をあげている者もいるようだ。

ドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』は次のように報じている。

「我々が得た情報によれば、いくつかのチームがこのことに関してチームメンバーの健康を脅かす危険があるのではないかとの懸念を示している」

しかし、このことについて質問を受けたロシアGPプロモーターのセルゲイ・ティトフは次のように反論している。

「観客を入れることでチームやチームメンバーにより大きなリスクが生じるという考えはまったく理解できないよ」

ティトフは、観客はサーキットにおいて指定のエリア以外には立ち入ることができず、F1関係者がいるパドックとは完全に隔離する計画だと『Tass(タス通信)』に次のように続けた。

「観客は誰もパドックやピットレーンに入ることはできない」

「その意味ではそれまでのほかの(無観客)レースとまったく変わることはないんだ」

「F1の外部の人たちとの接触リスクはFIA(国際自動車連盟)のレギュレーションに明確に記されているし、それにはチームメンバーがホテルにいる間は部屋から出ることが禁止されることも含まれているよ」

そう語ったティトフは、これから発売されることになるF1観戦チケットに対し、すでにファンが非常に大きな関心を寄せている現実もあると語り、次のように付け加えた。

「我々はロシアGPが今年のレースの中でも最高レベルかつ非常に美しいイベントになるだろうと確信しているよ」

なお、今季これまでに行われた6レースに関しては1チームにつき最大80名しかサーキットに入ることができなかったが、F1統括団体であるFIAはこのほど今週末に開催される第7戦ベルギーGP(30日決勝)以降、その人数制限を90名までに緩和することを決定したと伝えられている。

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