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【決勝レースレポート】レッドブル・ホンダのフェルスタッペンは5戦連続表彰台の2位、ハミルトンが88勝目/F1スペインGP

2020年08月17日(月)0:35 am

F1第6戦スペインGP(2020年8月14日(金)から2020年8月16日(日)決勝)決勝レースがバルセロナ・カタルーニャサーキットで行われた。

●【決勝レース結果】2020年F1第6戦スペインGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

天候は晴れ、路面温度49℃、気温30度、湿度55%。やや雲が厚いところがあり、後半から雨が降る可能性も考えられる。

タイヤコンパウンドは最も硬いC1-C2-C3のセットだが、ピレリは1ストップは推奨していない。無茶な賭けでタイヤバーストはさせたくないところだろう。
11番グリッド以降はダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)とケビン・マグヌッセン(ハース)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)がソフトタイヤ(レッド)を選択。他は7台はミディアムタイヤ(イエロー)。トップ10は全員ソフトタイヤだ。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がPUを交換。予選後のデータで異常が発見されたため、念のために使用済みのPUと交換。ペナルティ対象とはなっていない。

また、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)もESとCEを交換。しかし2基目のためこちらもペナルティ対象外だ。さらにルイス・ハミルトン(メルセデス)は左フロントタイヤにダメージが発見されたため、ユーズドのソフトタイヤと交換。同じくアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)も両リアタイヤを交換した。キミ・ライコネン(アルファロメオ)はグリッド上でノーズ交換を行った。

■決勝レーススタート

レースはクリーンなスタートを切ったが、2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)の加速が悪く、ターン1でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とランス・ストロール(レーシングポイント)に先行を許す。ターン2でセルジオ・ペレス(レーシングポイント)に並ばれるが、4番手をキープ。5周目にDRSが使えるようになってからストロールを抜いて3番手になるが、フェルスタッペンとの差は約2秒ほどに拡がっている。

レースはファステストラップ連発で逃げるハミルトン、追うフェルスタッペンという展開で進む。

17周目、フェルスタッペンが無線で「リヤが厳しい」と伝える。するとチームメイトのアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)がピットインしてハードタイヤに交換。

21周目、フェルスタッペンが無線で「タイヤが終わってるよ」、「もう一度言わせたいの?こんな※※タイヤ、死んでるよ」と何度も訴える。チームは「もう言わなくていいよ」となだめつつ、ライバルの位置関係を見ながらタイミングを見計らう。フェルスタッペンはまた「すごくタイムを失ってるよ。もしトラフィックの中に戻ったとしても簡単にパスできるから」と強く訴える。結局、22周目にピットインしてミディアムタイヤに交換し、ストロールの前、3番手でコースに復帰。

30周目、ハミルトンはミディアムタイヤへ交換して6周目ですでに右リヤタイヤにブリスターが見られる。

37周目、セクター3でイエローフラッグが出た。シャルル・ルクレール(フェラーリ)が、最終コーナー手前のシケイン、ターン15の出口で止まっている。リプレイ映像を見るとターン14のシケイン進入時に突然電源が落ちてシャットダウン。「エンジンが止まった。何が起こったかわからない」と訴えながらMGU-Kを利用して再起動させて1周走行したものの、ピットイン。ステアリングを交換するもののガレージに入りリタイアとなってしまった。

50周目、ハミルトンは無線で「ソフトタイヤに交換しないでよ」とミディアムタイヤの方が調子が良いことをアピール。51周目にミディアムタイヤに交換した。

その後、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)に周回遅れにしようとするクルマが迫っていることを示すブルーフラッグを無視したとして5秒加算ペナルティーが科せられた。

フェラーリはコース上に残る5番手セバスチャン・ベッテルに対して、ソフトタイヤで走りきるように指示。「もっと早く言ってよ。走り方を変えたのに」と不満げなベッテル。しかし「わかった、失うものはないし、やるよ」と渋々了承。

ベッテルはそこから無理はせず1ストップで走りきる作戦となった。それからは後ろから来るストロール、サインツにオーバーテイクされていくが無理はしない。戦闘力の低い今、大事なのはタイヤを最後まで持たせて、できるだけ上位でフィニッシュすることだ。

61周目、ケビン・マグヌッセン(ハース)が1コーナーをオーバーラン。コースに戻る際に縁石でパーツを壊してコース上にカーボンパーツが飛んだ。それをハミルトンは踏んでしまったようで「大きいカーボンの上を走っちゃった」と伝える。タイヤバーストのリスクが高まる。

残すところ2周となった65周目、フェルスタッペンと約5秒差のボッタスがピットインしてミディアムタイヤに交換。フェルスタッペンに追いつけないと判断し、ファステストラップの1ポイント狙いに切り替えた。これでフェルスタッペンの2位を脅かすライバルはいなくなった。

そして66周目、ハミルトンがトップでチェッカーフラッグを受け優勝。通算88勝目、スペインGPは通算5勝目。通算156回目の表彰台はミハエル・シューマッハを抜いて歴代1位となった。

2位は5戦連続表彰台となったフェルスタッペン。ボッタスは狙い通り、最終ラップには驚速の1:18.183をマークし、3位フィニッシュ。ファステストラップと1ポイントを獲得した。これが自身通算50回目の表彰台となった。

またベッテルは最終的に7位でフィニッシュし、フェラーリに貴重な6ポイントをもたらした。これでハミルトンに次ぐF1通算3000ポイント超えを達成した。

ホンダF1勢は、2位フェルスタッペン、8位アルボン、9位ガスリー、12位クビアトとなった。

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