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元会長がフェラーリF1チームに注文「ベッテルを公平に扱って欲しい」

2020年08月13日(木)5:15 am

2014年10月までフェラーリ会長を務めていたルカ・ディ・モンテゼーモロが、イタリアのマラネロに本拠を構えるF1チームが今シーズン最後までセバスチャン・ベッテルを公平に処遇することを期待していると語った。

2010年から2013年にかけてレッドブルで4年連続F1チャンピオンとなったベッテルだが、パワーユニットと呼ばれる現行F1ハイブリッドエンジンが導入された2014年は一転不振のシーズンとなってしまった。

ベッテルは2014年11月に翌年はフェラーリに移籍することを発表したが、実際のところベッテル獲得とその年までフェラーリのナンバー1ドライバーの座にあったフェルナンド・アロンソ放出を決めたのはモンテゼーモロだった。

ディ・モンテゼーモロは、最近では今シーズン終了を待たずにフェラーリとベッテルが決別するのではないかとのうわさがささやかれていることに言及し、次のように語った。

「彼(ベッテル)にとっては非常にデリケートな時期だ。しかし、フェラーリには彼が必要だ。彼が稼ぐポイントが必要だし、セバスチャンが必要なんだ」

「私はチームの全員が彼に協力することを期待している。なぜなら、彼はチャンピオンなんだからね」

モンテゼーモロはさらに、フェラーリが新型コロナウイルスの影響によりまだ2020年シーズンが開幕してもいなかった時期に早々と来季はベッテルに代えてカルロス・サインツを起用すると発表したのはまずいやり方だったとも付け加えている。

ともあれ、今季ここまでのところチームメートのシャルル・ルクレールとの差が大きく開いてしまっているベッテルだが、F1 70周年記念GPが開催された先週末のシルバーストンでは明らかにベッテルの不満が高じているところが見てとれた。

F1関係者の中にはルクレールとベッテルの差がこれほど大きく開くことは不自然だと考えている者もいるようだ。

こうした状況について質問されたモンテゼーモロはドイツのテレビ局『RTL』に次のように答えた。

「私は現時点においてどのように対処されているのか全く知らないんだ」

「私はどちらのドライバーも公平に処遇されることを期待しているよ。そうしない理由など何もないと思うからね」

「しかし、もう一度言うが、私は現在のフェラーリで起きていることに関しては何の関係もないし、分からないんだ」

今月末に73回目の誕生日を迎えるモンテゼーモロはそう語ると、次のように付け加えた。

「フェラーリ博物館に行っても、私の写真などほとんど見つけられないよ」

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