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ベッテルとレーシングポイントが3年契約を締結との報道 ペレスやヒュルケンベルグの去就も話題に

2020年08月07日(金)22:01 pm

今季のF1第5戦となる70周年記念GP(9日決勝)が開催されるシルバーストン・サーキットだが、そのパドックではセルジオ・ペレス(レーシングポイント)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、さらにはニコ・ヒュルケンベルグの去就に関するうわさが渦巻いているようだ。

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■ペレス、メキシコでスポンサーと面会していた?

メキシコ出身ドライバーのペレスだが、新型コロナウイルス感染が確認されたことから先週末のイギリスGPを欠場。さらに、今週末のレースでもステアリングを代役のヒュルケンベルグに委ねることになった。

だが、レーシングポイントは隔離期間を消化したペレスが新型コロナウイルス検査で陰性となれば今週末に復帰を果たす可能性もあるとし、6日(木)に次のような声明を出していた。

「チームとしては誰がランス(ストロール)と一緒に走るのかを、今日(6日)遅く、もしくは明日(7日)の朝一番には決められると考えている」

しかし、実際のところヒュルケンベルグの母国ドイツのメディアは6日の時点ですでに今週末もヒュルケンベルグがレーシングポイントから出走するのは確定だと報道。FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)が発表した今週末のエントリーリストにもヒュルケンベルグの名前が記されていた。

F1関係者の中には、レーシングポイントがペレスの復帰をぎりぎりまで匂わせていたのは、単に新型コロナウイルスのことだけではなくもっと込み入った事情があったのではないかと考えている者もいるようだ。

ペレスが新型コロナウイルスに感染したのは第3戦ハンガリーGP終了後に事故に遭った母親に会うため母国メキシコへ帰っていたときだと考えられている。

だが、ペレスはメキシコで自分のスポンサーとも会って今後のことについて相談をしていたようだとも言われている。

そうしたうわさによれば、ペレスのスポンサーはレーシングポイントに対し、セバスチャン・ベッテル獲得をあきらめてペレスを残留させるならば2021年以降これまでよりも多額の資金提供を行うという条件を提示したようだとも言われている。

■ベッテル、すでに3年契約締結か

しかし、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、ベッテルはすでに来季アストンマーティンと名前を変えることになるレーシングポイントと3年契約を交わしたと報じている。

その記事によれば、ベッテルはアストンマーティンのアンバサダー職も務めることとなり、それも含めて1年につき1500万ユーロ(約18億7000万円)の報酬を得ることになるだろうという。

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、本当であればレーシングポイントはベッテルの契約について先週末に発表する予定だったが、ペレスの新型コロナウイルス感染という事態が発生したために延期されていたのだという。

今季限りでフェラーリを離脱することが決まっているベッテルだが、先週末のイギリスGP決勝終了後にはレーシングポイントのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーの車に乗ってサーキットを去ったことが明らかとなっている。

こうしたことから、ベッテルのレーシングポイント移籍はどうやら確実だと見て間違いはないのかもしれない。

6日(木)にサフナウアーの車に乗った理由を質問されたベッテルは微笑みを浮かべながら次のように答えたという。

「いい車なんだよ。フェラーリのピスタさ」

こうした中、ペレスに関しては、今季限りでF1を引退するであろうキミ・ライコネンの後任として来季はアルファロメオに移籍することになるのではないかとのうわさもささやかれている。

■“最強のチームメイト”ヒュルケンベルグの動向に注目

一方、先週末のイギリスGPで急遽ペレスの代役を務めることになったドイツ人ドライバーのヒュルケンベルグだが、決勝にはマシントラブルで出走できなかったものの、フリー走行で見せたパフォーマンスによりその評価がさらに高まってきているようだ。

昨年までルノーに所属していたヒュルケンベルグは、ペレスの代役としてF1パドックに戻ってきたチャンスをうまく利用しようと積極的に2021年のF1シート獲得活動に取り組んでいるようだ。

ヒュルケンベルグはいくつかのチームと来季に向けた交渉を行っていることを認め、次のように語った。

「軽い話だけのところもあるし、今後の課題について話しているところもある。つまり、話し合いや交渉を行っているのは確かだよ」

フォース・インディア在籍時にはペレスにこれまでのキャリアで最強のチームメートだと言わしめたヒュルケンベルグが2021年にF1復帰を果たすことができるのかということも今後注目を集めていくことになりそうだ。

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