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【後編】F1開幕3連戦から学んだ10のこと・・・ベッテルはまだフェラーリで価値ある存在、ノリスとラッセルが急成長

2020年07月27日(月)7:23 am

2020年のF1は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、7月に入ってようやく開幕した。公式サイト『F1.com』が、オーストリア、シュタイアーマルク、ハンガリーを振り返っている。序盤の3連戦で何が分かったかを復習してみよう。(後編)

●【前編】F1開幕3連戦から学んだ10のこと「レッドブルはメルセデスの最大の脅威。だが・・・」

■6.ランド・ノリスがステップアップ

昨年デビューしたばかりのランド・ノリス(マクラーレン)が急成長中だ。来シーズンからカルロス・サインツ(マクラーレン)がフェラーリへ移籍してしまうが、マクラーレンは若干20歳のノリスに大きな期待を寄せている。

開幕戦で初の表彰台を獲得し、第2戦でも5位でフィニッシュ。ハンガリーGPではミスをしてしまったが、レース後にメカニックと一緒に片付けを手伝い、チームのサポートをしていた。

■7.ベッテルはまだフェラーリで価値ある存在

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)にとって、今シーズンがフェラーリ最後の年となってしまい、ハッピーなシーズン開幕とはならなかった。さらに、開幕戦ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)が2位を獲得、第2戦シュタイアーマルクGPでは同士討ちでリタイアと散々だった。

しかしハンガリーGPではベッテルが経験を活かしてタイヤ戦略を変更させ、6位に入賞。ルクレールは11位に終わり、チーム内争いに勝利した。

今のフェラーリがトップに立つためには、ベッテルの経験に頼ってもいいのではないだろうか。

■8.ラッセル、スターの片鱗を見せる

ウィリアムズはまだランキングでは最下位にいるが、新車FW43のパッケージは確実によくなっている。そして、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)はその速さを引き出している。

ラッセルは開幕戦で燃圧の問題があったにも関わらず、レース中で14番目に速いファステストを出している。

さらに第2戦の予選ではウェットの中、12位を獲得。レースではミスをして16位になったが、謙虚にそれを認め、第3戦ハンガリーGPでもQ2で予選12位に入り、勝てるチームで戦う準備ができていることを示した。

■9.フェラーリPU勢は苦しいシーズンになる

最強PUと言われていたフェラーリはFIA(国際自動車連盟)と2019スペックエンジン問題で秘密の和解をしたが、今シーズンは最強ではないのは誰の目にも明らかだ。これはフェラーリだけではなく、カスタマーのアルファロメオとハースにとっても悪いニュースだ。

2019年のデータでは、フェラーリはストレートで最速、アルファロメオは4番目、ハースはレーシングポイントと並んで6番目という速さだった。今年はどうだろう?フェラーリはストレートで10番手、アルファロメオは8番手、ハースは6番手だった。

エンジン開発が制限されていることから、この3チームにとっては厳しい2年間になりそうだ。

■10.ハミルトンはまだ雨マイスター

ルイス・ハミルトン(メルセデス)はウェット路面の第2戦シュタイアーマルクGP予選で、2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に1.2秒差をつけてポールポジションを獲得した。

マシンの速さもあるが、ハミルトンの雨での速さを見せつけた予選だった。

F1で9勝したマーク・ウェバーは、ハミルトンの雨での速さを絶賛。「F1とF1プラスのカテゴリーがある。ルイスは別カテゴリーだよ。『簡単さ、彼はベストカーに乗っているんだから』なんてコメントは止めてくれ」と述べた。

今シーズンは秋までヨーロッパでレースをすることになり、雨の可能性も増える。これはハミルトンのライバルたちにとって悪いニュースとなるかもしれない。

●【前編】F1開幕3連戦から学んだ10のこと「レッドブルはメルセデスの最大の脅威。だが・・・」

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