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【前編】F1開幕3連戦から学んだ10のこと「レッドブルはメルセデスの最大の脅威。だが・・・」

2020年07月27日(月)7:11 am

2020年のF1は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、7月に入ってようやく開幕した。公式サイト『F1.com』が、オーストリア、シュタイアーマルク、ハンガリーを振り返っている。序盤の3連戦で何が分かったかを復習してみよう。(前編)

●【後編】F1開幕3連戦から学んだ10のこと・・・ベッテルはまだフェラーリで価値ある存在、ノリスとラッセルが急成長

■1.メルセデスは、はるか先にいる

3レースで、ポールポジション3回、3勝、表彰台5回(6回だったが、オーストリアGPでアレックス・アルボンと接触の原因を作ったとしてルイス・ハミルトンに5秒加算ペナルティーが出て4位に降格)。過去7度のチャンピオンを達成したメルセデスにとって、素晴らしいシーズンスタートになった。

ハイブリッド時代を支配し続けているメルセデスにとってはこの結果は驚くことではないかもしれないが、驚くべきは、その速さだ。ハミルトンはハンガリーGP予選でポールポジションを獲得したが、予選3番手のランス・ストロール(レーシングポイント)より約1秒も速かった。さらにレースでは、6位以下を周回遅れにしてしまった。

今シーズンのメルセデスはただ速いだけではなく、驚異的な速さだ。特に昨年ライバルだったレッドブル・ホンダやフェラーリと比較するとその速さが際立つ。

■2.フェラーリは期待したほどの競争力はないが、懸命に戦っている

今シーズンのフェラーリは大苦戦だ。予選Q3へ進出することさえ苦しんでいる状況で、今や中団グループ争いをしている。

フェラーリは空力コンセプトで間違った方向に進んでしまった。さらに、パワーユニットは最速ではないことは明らかだ。

マッティア・ビノット代表は、大なたを振るう前に、チームの大改造に着手。デザインのレジェンドであるロリー・バーンに大きな権限を与え、改革を急ぐが、今シーズンと来シーズンの開発範囲は限られているため、苦境から抜け出せない可能性は高い。

■3.レッドブルはメルセデスの最大の脅威。だが、道のりは長い

フェラーリが苦しんでいる今、メルセデスを止められるのはレッドブル・ホンダだけになりそうだが、それでも十分ではない。

エイドリアン・ニューウェイが手掛けたレッドブル・ホンダの新車RB16は、間違いなく速さを秘めている。しかし、パフォーマンスを引き出すにはナイフエッジのように難しい。

開幕前予想では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が3連勝するのではと思われていたが、実際は2回の表彰台しかなく、メルセデスには66ポイントも離されている。

■4.ウィリアムズは中団グループに戻った

F1の最後方で苦しんでいたウィリアムズだが、今シーズンは中団グループに戻れたようだ。

今年のマシンのコンセプトは、セットアップが予測できるものであり、順調にクルマを理解しているようだ。ハンガリーGPでの大幅アップデートもうまくいき、着実に強くなっている。

常にポイント争いをするまではもう少し時間がかかりそうだが、戦えるところには戻ってきた。

■5.レーシングポイントは全レースで表彰台候補

昨年型メルセデスW10と酷似している今シーズンのレーシングポイントの新車は“ピンク・メルセデス”と呼ばれ物議を醸しており、上位勢が警戒しているのは明らかだ。

今や、レーシングポイントはレースでもランキングでもフェラーリよりも上のチームとなった。

予選で速さを見せているものの、まだ表彰台は獲得できていないが、それも時間の問題だろう。

●【後編】F1開幕3連戦から学んだ10のこと・・・ベッテルはまだフェラーリで価値ある存在、ノリスとラッセルが急成長

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