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不調フェラーリ「頂点に戻る」“パフォーマンス開発部”新設でロリー・バーンらと共に設計・開発をスピードアップ!

2020年07月23日(木)13:03 pm

シーズン開幕3連戦で貧弱なスタートになったフェラーリは22日(水)、さっそく技術部門の再編成を発表した。

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スクーデリア・フェラーリは昨年、何度もポールポジションや勝利を収めてきたが、今シーズンは予選Q2突破すら苦労し、選手権ランキングは5位に低迷。SF1000のスピードは選手権をリードするメルセデスに大きく遅れをとってしまった。

この状況にチーム代表のマッティア・ビノットは「フェラーリという名にふさわしくない」とし、コンセプトから見直す必要があると述べていた。

■パフォーマンス開発部門を新設

フェラーリは「指揮系統はよりフォーカスを絞って簡素化され、各部門の責任者が目的を達成するために必要な権限を提供するものだ」とし、エンリコ・カルディルが率いる「パフォーマンス開発」部門を新たに設立した。

「パフォーマンス開発」部門では、フェラーリがF1を支配していたミハエル・シューマッハ時代のキーマンであるデザイナーのロリー・バーンや、定評のあるデビッド・サンチェスなどが重要な役割を担い、エンリコ・カルディルを支えることになる。

その他の主要な領域は変更されず、パワーユニットはエンリコ・ガルティエリが担当し、スポーティング・ディレクターとトラックサイドでの活動はローラント・メキース、シャーシ・エンジニアリング部門はシモーネ・レスタが引き続き率いることになる。

昨年からチームを率いて多くのプレッシャーを受けているマッティア・ビノットは、チームをグリッドの最前線に戻すためにも「決定的な変更」をしなければならなかったと述べている。

「数日前に示唆したように、クルマのパフォーマンス面での設計と開発をスピードアップするべく、組織の技術面に変更を加えている」

「責任と作業プロセスを明確にするために方向転換が必要だった」とし、フェラーリは「優秀な人材への信頼」を強調。人材ではなく組織体制と部門長の責任レベルを引き上げる必要があったと言う。

「新しい永続的な勝利のサイクルにつながる基礎を築き始めた」と言うが、この状況から脱するには「しばらく時間がかかり、結果とパフォーマンスの点において現在経験しているような挫折に苦しむことになる」と厳しい戦いが続くことを強調。しかしながら、フェラーリとファンが望んでいる1日も早い「頂点」へ復活することを次のように力強く語った。

「できるだけ早くこのスポーツの頂点に戻る必要がある。これが私たち全員が望んでいることであり、世界中のファンが私たちに期待していることだ」

新型コロナウイルスの影響により、F1全体が節約すると決めたことで、2021年も現在のクルマを使用することになるため、フェラーリは今季型マシン『SF1000』から可能な限りのスピードを引き出す必要がある。または、2022年の大規模なテクニカルレギュレーション変更まで、2シーズンも痛みを受け入れるしかない。

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