2021年に古巣ルノーからF1復帰することが決まったフェルナンド・アロンソが、最初からトップ争いに加わるのは無理だとの見解を示した。
2005年と2006年にルノーで2年連続F1チャンピオンとなったアロンソだが、その後マクラーレン、ルノー、フェラーリ、マクラーレンと渡り歩いたものの3度目の王座には手が届かなかった。
2018年シーズン限りでF1を離れたアロンソはその後WEC(世界耐久選手権)やアメリカのデイトナ500などでレースを続けており、今年の8月にはインディアナポリス・モータースピードウエイで開催されるインディ500に3度目の挑戦を行うことになっている。
「僕はF1もずっと見てきているよ。そしてインディアナポリスを見据えている。それが今年の僕の挑戦だからね」
38歳のアロンソは母国スペインの『Marca(マルカ)』にそう語ると次のように続けた。
「アメリカでの感染状況によってなかなか難しいよ。旅行することも困難だからね。飛行機は飛ばないし、許可も必要になる。だけど、あそこに行ってレースすることはできそうだよ」
「9月になったらF1や来年のことを考えるつもりさ。また挑戦ができるのが楽しみだ」
そう語ったアロンソだが、2021年にルノーで勝利を飾るのが難しいだろうことはよく分かっていると認めている。
「来年のF1マシンは現在目にしているものと同じだ。だからルノーがどういう位置にいるのかも分かっているし、前の位置を目指して戦うことはできないだろうね」
「だけど、強いチームと力強い環境のもとで2022年に向けた改善に取り組むことをワクワクしているよ」
そう語ったアロンソは次のように付け加えた。
「とにかく、バイザーを下げれば10位だろうが7位だろうが、あるいは4位だろうが気にしないよ。常にF1選手権の最終コーナーのように感じるだろうね」