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「今季はフェルスタッペンがレースで勝つのも難しいだろう」とアルファタウリのボス

2020年07月21日(火)19:28 pm

7月になってからスタートした2020年のF1シーズンだが、まだ3レースを終えた時点ではあるものの、今年もメルセデスがF1タイトルを獲得する可能性が非常に高いと考えざるを得ない状況となっている。

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開幕戦オーストリアGPではバルテリ・ボッタスが、そして第2戦シュタイアーマルクGPと第3戦ハンガリーGPではルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンを達成。ここまでのところライバルたちに付け入る隙を与えていない。

母国ドイツの『Bild(ビルト)』から、ハミルトンが今年ミハエル・シューマッハの持つ史上最多F1ドライバーズタイトル獲得記録である7回に並ぶことができないという事態となる可能性があると思うかと質問されたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は次のように答えた。

「あるよ。もしもバルテリが勝てばね」

実際のところ、今季ハミルトンにとって最大のライバルはチームメートのボッタスだろう。

初のF1ドライバーズタイトル獲得を目指しているボッタスは次のように語った。

「まだシーズンは始まったばかりだし、F1では何が起きるか誰にも分からないよ」

「だけど、2つの違うサーキットでうまくやれたという現時点での様相を見れば、ルイスと僕の争いになるだろうという印象を得ているよ」

昨年まではメルセデス、フェラーリ、レッドブルがF1におけるトップ3チームだと言われてきたが、イタリアの『Tuttosport(トゥットスポルト)』は今季のフェラーリはその下のクラスに格下げされていると嘆いている。

一方、今季メルセデスにとって最大のライバルとなると考えられていたレッドブル・ホンダだが、開幕戦をメカニカルトラブルでリタイアしたマックス・フェルスタッペンが第2戦は3位、第3戦は2位と健闘は見せているものの、マシンのパフォーマンス差が想像以上に大きいのは確かであり、今後に向けても苦戦が予想されている。

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンがレコノサンスラップでクラッシュしながらもメカニックたちの素晴らしいマシン修復作業によりレースをスタートし見事2位表彰台を獲得したハンガリーGP決勝を振り返りながら次のように語った。

「もちろん、ハンガリーでマックスが素晴らしいレースをしたことはうれしく思っている。だが、メルセデスがはるか先にいることも分かっているよ」

「我々のクルマが基本的にはいいものであるのは分かっているし、問題は空力に違いない。我々のシミュレーション・ツールで予想されたような動きにならないことがあるんだ」

「ハンガリーでは多くのデータを収集したからそれが役に立つだろう。しかし、メルセデスとの距離は大きいよ。RB16(レッドブル・ホンダ2020年型F1マシン)の力をもっと引き出せれば、我々がどのくらい追い付いていけるかがはっきりとしてくるだろうね」

シャシー性能だけでなく、メルセデスとホンダのエンジンパワーの差もさらに広がったことが明らかとなっているが、来週末から2週連続で今季の第4戦と第5戦が行われるイギリスのシルバーストンや第7戦ベルギーGPの舞台となるスパ・フランコルシャン、そして第8戦イタリアGPが開催されるモンツァなどはパワーサーキットとして知られており、レッドブル・ホンダがメルセデスと対等に戦えるチャンスは小さいと考えられている。

レッドブルのジュニアチームであるアルファタウリのフランツ・トスト代表も2020年シーズンもメルセデスが最後まで圧倒的な強さを誇ることは間違いなく、フェルスタッペンはF1タイトル獲得はおろか、レースで勝つことすら難しいかもしれないと考えているようだ。

「メルセデスがこれほどまでに強いのはF1にとってはあまりよいことではないよ」

母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』にそう語ったトストは次のように付け加えた。

「マックス・フェルスタッペンが2、3レースで勝てることを期待しているが、メルセデスがさらに強くなっているだけに、それも難しいだろうね」

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