元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、現在うわさされているようにレーシングポイントがセルジオ・ペレスとの契約を解除するとは限らないと考えているようだ。
最近の報道によれば、今季限りでフェラーリと決別するセバスチャン・ベッテルが2021年に向けてレーシングポイントと契約する可能性が高まっているようだ。
そして、2021年にアストンマーティンと名前が変わることになるレーシングポイントはランス・ストロールとベッテルのコンビで来シーズンを戦うことになると考えられている。
カナダの大富豪として知られるローレンス・ストロールがチームオーナーを務めるだけに、その息子であるランス・ストロールは来季も安泰であり、メキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスが契約を解除されることになると考えるのが自然なのは確かだろう。
だが、7回F1王者となったミハエル・シューマッハの弟であるラルフ・シューマッハは必ずしもそうとは限らないと『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』次のように語った。
「もし彼(ランス)が通用しなければ、たとえ父親でも息子を続けさせることはできないよ」
「それに、ペレスが十分にスポンサーを持っていることも忘れてはならない。それも非常にいいスポンサーをね」
とは言え、ローレンス・ストロールが息子をF1ドライバーにするためにこれまで巨額を投じてきたことは誰もが知っていることだ。息子がやっと競争力のあるF1マシンを手に入れたところでそれを取り上げるようなことはしないと考える者の方が多いのは間違いないだろう。
ともあれ、現時点ではまだ本当にベッテルがレーシングポイントに移籍するのか、その場合にシートを失うことになるのがペレスなのかランス・ストロールなのかは分からない。
だが、メディアはすでにペレスやランス・ストロールが放出された場合の移籍候補についてもいろいろと推測を開始している。
たとえば、スイスの『Blick(ブリック)』は、彼らがシートを確保できるチャンスがあるのはアルファロメオだろうとしている。
その理由のひとつは、今季限りでアルファロメオとの契約が満期を迎える現役最年長F1ドライバーのキミ・ライコネンが今年限りでF1を引退する可能性が高いともうわさされているためだ。
しかし、アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは次のように語っている。
「我々がドライバーのことを話題にするのは10月になってからだよ」