マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が今年のホンダエンジンに不満を抱いているのは確かだ。
2020年にセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)が持つ史上最年少F1チャンピオン記録の更新を狙うフェルスタッペンだが、そのハードルがかなり高くなってしまったのは事実だ。
今月ついに開幕を迎えた2020年のF1シーズンだが、開幕戦オーストリアGPはバルテリ・ボッタス、第2戦シュタイアーマルクGPでは現チャンピオンのルイス・ハミルトンが優勝を飾り、今季もメルセデスが盤石のスタートを切っている。
その一方で開幕戦をマシントラブルによるリタイアで終えたフェルスタッペンは第2戦でもメルセデス勢に次ぐ3位となるのがやっとで、現時点でドライバーズランキングトップに立っているボッタスとは28ポイント差、2番手ハミルトンとは22ポイント差の現在5番手に位置している。
新型ウイルスの影響により今年のレースは15戦ほどの開催となると考えられているだけに、非常に厳しい状況に置かれてしまったことは否めない。
レッドブルのホームグラウンドであるレッドブルリンクにおいて2週連続で行われたレースでメルセデスの強さを見せつけられる形となったフェルスタッペンはブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語った。
「もちろん、僕たちはクルマだけではなくエンジンの改善にも取り組み続けることになる。僕たちがストレートですごく遅いのは確かだからね」
「多少は両方(シャシーとエンジン)に関係していると思っている。だから取り組み続けるしかないよ」
一方、メルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフは、今週末に行われる第3戦ハンガリーGP(19日決勝)の舞台となるハンガロリンクではレッドブル・ホンダといい勝負になるのではないかと考えているようだ。
「我々がレッドブルに負けているのは低速コーナーだと思う。そこに我々の脆弱性があるようだ」
そう語ったヴォルフは次のように付け加えた。
「ストレートや高速コーナーでは我々の方が速い。だが我々も開発を続け、前進し、自分たちのクルマを理解していく必要があるよ」