レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、もしもセバスチャン・ベッテルがチームメートになっても「何も問題はない」と語った。
●【決勝レース結果】2020年F1第1戦オーストリアGP決勝レースのタイム結果
2010年から2013年までレッドブルで4年連続F1チャンピオンとなったベッテルだが、2015年に移籍したフェラーリとは今季限りで決別することが決まっている。
ベッテルが2021年に古巣レッドブルに移籍する可能性もあるのではないかとの憶測もささやかれたが、レッドブルではたびたびその可能性を否定してきている。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーはオーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。
「セブ(ベッテルの愛称)にはいい環境が必要だ。だが、我々が彼を助けることは難しいよ。我々としてはフェラーリがこういう形で彼を市場に出すことになるとは思ってもいなかったからね」
レッドブルでは現在フェルスタッペンをチームの絶対的ナンバー1ドライバーとして処遇する戦略をとっており、そこにベッテルが加わるというのは確かに現実的ではないだろう。
だが、22歳のフェルスタッペンは、仮に33歳のベッテルがチームメートになったとしても問題はないと考えている。
「チームに勝てるドライバーが2人いればうまくいくんじゃないかな。ダニエル(リカルド)と僕のようにね」
2018年までレッドブルで一緒に戦っていたルノーのリカルドに言及したフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「セブがチームメートでも僕は問題ないよ」
しかし、そのベッテルは2020年のF1シーズン開幕戦となった先週末のオーストリアGPでは輝きを放つことはできなかった。
予選Q3進出を逃し、決勝を11番グリッドからスタートしたベッテルだったが、レース中には2021年にフェラーリへ移籍することが決まっているカルロス・サインツ(マクラーレン)と接触しスピンし大きく順位を下げるという失態を見せてしまい、結局10位でレースを終えている。
チームメートのシャルル・ルクレールはチャンスをうまくつかんで2位表彰台を確保しただけに、ベッテルを酷評しているメディアも少なくない。
オーストリアGP決勝から一夜明けた6日(月)には『Servus TV(セアヴスTV)』に対し、「今日は山で新鮮な空気を吸ってきたんだ。それでリラックスできたよ」と語ったベッテルだが、今週末に同じレッドブルリンクで開催される今季第2戦でばん回することができるのかどうかにも注目が集まることになる。