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まるで様変わり・・・コロナ禍のF1「最高の安全基準を」

2020年07月05日(日)20:32 pm

実質的に今季F1開幕戦となったオーストリアGPは、カルロス・サインツ(マクラーレン)いわく「ニューノーマル(新たな様式)の極端なかたち」で、少なくともあと8戦はそれが続きそうだ。

●【予選結果】2020年F1第1戦オーストリアGP予選Q1-Q2-Q3のタイム結果

今週末のレッドブルリンクには、F1をはじめサポートレースのF2とF3から総勢2,000名しかいない。FIA(国際自動車連盟)のレースディレクター、マイケル・マシによると、それが57の「大きなグループ」と、そこからさらに「数百の小グループ」に分かれ、新型コロナウイルスのリスクを低く抑えている。

メルセデスのリザーブ(補欠)ドライバー、ストフェル・バンドーンはオーストリア入りしたことはしたが、2台のノートパソコンを抱えてホテルに缶詰め状態だ。

「F2やF3ドライバーたちと話もできない。われわれの傘下にあるチームなのに」と言うのは、レッドブルのヘルムート・マルコ博士。

トト・ヴォルフ(メルセデス)は、次のようにコメントする。「このサーキットはおろか(オーストリアの)国中を探しても既に感染者はいないというのに、こんなやり方は変じゃないかな」

まさに、人の動きは厳しく制限され、ソーシャルディスタンス(社会的距離)が厳格に適用されている。マスクの着用も義務だ。

■F1は最高の安全基準を遵守

「外の世界からは、ちょっと大げさに見えるかもしれない。とりわけ(オーストリアのように)ずいぶん通常の暮らしを取り戻した国においてはね」と、マシ。

「しかし、われわれには責任がある。最高の安全基準を遵守しながら行動しているところを、広く世界に見せたいのだ。もしもそれを怠って何かが起きたら、後ろ指を指されるのは、我々なのだから」

「オーストリアは、良い状態にある。だが、イギリスは違う。われわれは、どこへ行っても通用する方法でやりたいのだ。国の事情に応じて毎週、やり方を変えるなんて意味がない」

中止となったF1開幕戦オーストラリアGPを教訓とした、現在のレース運営。マシは、新型コロナウイルスを非常に抑制しやすくなったと自信を見せる。

「メルボルン(オーストラリア)での一件でわれわれは、虚を突かれた」と認めるマシ。「だが今や、余裕をもってコロナ感染を阻止するだけのプロセスを手に入れたのだ」

少なくとも、今後ヨーロッパで開かれる8戦にわたって「対コロナ仕様」のF1グランプリは続く。

「もちろん直ぐにでも観客に戻ってきてほしいが、レース運営の大幅な変更は考えにくい」

「今後のレースでも、このやり方を貫く。それぞれの国がもつ事情によって変えるような真似はしない」

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