レッドブル首脳のヘルムート・マルコが、レッドブルリンクがライバルであるルノーにテスト走行のチャンスを与えたことに不満を表明している。
ルノーは今週7月に2レースが開催されることになっているレッドブルリンクで2年落ちのF1マシンを用いたテスト走行を行っている。
レッドブルリンクはもちろん世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル所有のサーキットであり『Projekt Spielberg(プロジェクト・シュピールベルク)』と呼ばれる管理部門が運営を任されている。
マルコはドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に対し、2018年まで長年にわたってレッドブルのエンジンパートナーを務めてきたルノーに対してレッドブルリンクがテスト実施を認めたことに関して皮肉を込めて次のように語った。
「ライバルチームにサーキットを貸し出したのはプロジェクト・シュピールベルクの偉大な業績だったよ」
「寛大な姿勢を見せたのだと言っておこう」
現在7月のシーズン開幕に向け、ルールに則って2年落ちのF1マシンでテストを行うチームが増えている。だが、レッドブル・ホンダはそれを行うことができないようだ。それは2年前の2018年方レッドブルF1マシンに搭載されているのはルノーエンジンであり、現時点ではレッドブルとルノーの関係が悪化してしまっているためだと考えられている。
一方、2018年にはすでにホンダエンジンを搭載していたアルファタウリ(旧トロロッソ)は来週イタリアのイモラで2018年型トロロッソ・ホンダF1マシンを使ってテストを行うことになっている。
そして、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーとダニール・クビアトとともに、レッドブルドライバーであるマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンもそのマシンのステアリングを握ることになるものと考えられている。