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「F1チーム予算制限の効果が現れるのは数年先だ」とレーシングポイント技術トップ

2020年06月16日(火)5:16 am

レーシングポイントのテクニカルディレクターを務めるアンドリュー・グリーンが、2021年から“バジェットキャップ”と呼ばれるF1チーム予算上限値が導入されることで大規模チームたちは「大きな頭痛」を抱えることになるだろうと語った。

新型コロナウイルスのパンデミックにより2020年の活動を大幅に縮小せざるを得ない状況となったF1では、2021年に導入されるバジェットキャップを当初の計画よりも大幅に削減し、上限値が1億4500万ドル(約156億円)に設定されることになっている。

だが、グリーンはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、実際のところ自分たちのこれまでの年間予算はその額にまで到達していないと認め、次のように語った。

「最初の分析によれば、我々は自分たちの方針をキープすることになるだろう」

「だが、このルールとなることが分かってからまだ4週間だし、さらにその詳細を理解することが必要になる」

グリーンは、レーシングポイントでは2021年に導入されるバジェットキャップの影響を大きく受けることはないだろうが、もし自分が大規模チームいたらかなり厳しい状況に直面することになっていただろうと次のように続けている。

「私は頭痛を抱えることになっただろうね。ひどい頭痛をね」

「だが、大規模チームの連中はバカではない。彼らはすでにどの部分を縮小し、将来に向けたコアビジネスとしてどこに集中すべきなのかをはっきりと認識していると思うよ」

「我々にとっては、コスト上限値はまだ我々の予算を上回っているんだ」

そう語ったグリーンだが、大規模チームは費用を削減することに加えチーム規模の縮小さえ必要になるだろうが、それでもすぐにF1での力関係に変化が生じることはないだろうと次のように付け加えた。

「本当に変化するまでには時間がかかるものなんだ。その影響がサーキット上で初めて現れるのは2023年になるんじゃないかな」

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