昨年ウィリアムズからF1デビューを飾ったジョージ・ラッセルはメルセデスのドライバー育成プログラムメンバーであり、現在もメルセデスとの契約下にある。
22歳のイギリス人ドライバーであるラッセルは、フェラーリが2021年にシャルル・ルクレールとカルロス・サインツ(現マクラーレン)というドライバーラインアップにすることを決めたのは「まったく理にかなっている」とドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「どんな業界であれ、将来に備え始める必要があるからね」
「フェラーリにはすでに信じられないほどの仕事をしているシャルルがいるけれど、彼らは今後そのとなりにカルロスを配置することになる。あのチームは今後5年、6年、7年は同じドライバーでいくんじゃないかな」
「過去に目を向ければ、フェラーリは(ミハエル)シューマッハと(ルーベンス)バリチェロを長いこと組ませていたしね」
そう語ったラッセルだが、メルセデスも今後に向けてより安定したチームづくりを目指していくだろうと考えている。
「ルイスとニコ(ロズベルグ)は2014年以降明らかに素晴らしいマシンと素晴らしいエンジンを手にしていた。だけど、彼らはそれからも強さを増し続けた。それに大きく貢献したのが安定性だったんだと僕は確信しているよ」
そう語ったラッセルは、もちろん自分もできる限り早くトップチームのメルセデスで走ることを望んでいると次のように続けた。
「僕は4年にわたってメルセデスで走ってきた。彼らは僕がF1に進めるようGP3とF2で僕の成長を助けてくれたし、僕にとっては家族のようなものなんだ」
「ドライバーなら誰でも勝利しタイトルをとるためのチャンスを得たいと考えている。だから、もしそのためのシートが手に入るとしたら誰もノーとは言わないと思うよ」
「彼らが最強チームだし、そこで走るのを望まない者などいるかな?」とラッセルは付け加えた。
今季限りでフェラーリと決別するセバスチャン・ベッテルが来季メルセデスに加入する可能性もあるとうわさされているが、伝えられるところによれば、メルセデスを率いるトト・ヴォルフ(チームCEO)はバルテリ・ボッタスに替えてラッセルをハミルトンのチームメートに据えることも検討しているようだ。