2016年のF1チャンピオンであるニコ・ロズベルグは、7月に2020年のF1シーズンがスタートしたときに優位に立てるのはバーチャルレースに参加するなどシミュレーターを使ってレース感を損なわないように努めてきたドライバーだろうと考えている。
新型コロナウイルスのパンデミックによりF1が開催できない状況が続いていたが、これまでにシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、アレクサンダー・アルボン(レッドブル)などがF1バーチャルレースに参加し、オンラインレースでその腕を競ってきている。
34歳のロズベルグは母国ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に次のように語った。
「もし僕がまだレースをやっていたとしたら、シミュレーターに時間を費やしただろうね。感覚を研ぎ澄ました状態を維持するのにそれが役立つと僕は確信しているよ」
「想像してごらんよ。もしロジャー・フェデラーが5か月もの間テニスコートに立っていなければ、彼は初日に負けてしまうだろう。そしてそれはF1ドライバーも同じだと思う」
そう語ったロズベルグは次のように付け加えた。
「シミュレーターは技を鍛え、それをハイレベルに維持するチャンスを与えてくれる。オーストリアではシミュレーターをやったドライバーたちが優位に立つと賭けてもいいよ」
現時点での計画では、2020年のF1シーズン初戦はオーストリアのレッドブルリンクで7月3日(金)に開幕し、5日(日)に決勝が行われることになっている。