前F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、セバスチャン・ベッテルがメルセデスに移籍してルイス・ハミルトンのチームメートになればF1にとっては絶大な宣伝効果が得られるだろうと語った。
ベッテルとは親しい友人でもある89歳のエクレストンは、ベッテルがフェラーリを離脱することになったのは仕事をする上で両者の関係が崩れてしまったことにあると考えている。
「全くうまくいっていなかったんだ」
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』にそう語ったエクレストンは次のように付け加えている。
「彼らはチームとして取り組み、一緒に喜びを分かち合っているという印象を全く与えなかった。シャルル・ルクレールが来たことでフェラーリはもはやセバスチャンを信頼しようとしなくなり、最終的にはそれが決別へと導いたんだ」
だがエクレストンは、ひとたび2020年シーズンが開始されればベッテルはフェラーリでの残りのレースに全力で臨むだろうと次のように続けた。
「彼はひとつひとつのレースに何のプレッシャーもなく、非常に攻撃的に取り組むことができるだろう」
「彼にはまだ自分は終わってなどいないということをルクレールに示すチャンスがあるだろうね」
フェラーリを今季限りで離れることが決まったベッテルだが、エクレストンはそれが明らかとなったときにはルノーのような発展途上のチームに行くほうがいいだろうと語っていた。だが、最近では最強チームであるメルセデスへの移籍を考えるべきだとの意見に変わってきている。
「彼がメルセデスに加わるのを見たいね」
エクレストンはそう語ると次のように付け加えた。
「トト・ヴォルフ(メルセデスF1チームCEO)はいい条件で彼が契約するよう説得できるかもしれない。ルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルが一緒のチームにいるのを想像してごらんよ。それはF1にとって素晴らしいニュースになるだろうし、素晴らしい宣伝になるよ」