F1の前最高責任者であるバーニー・エクレストンが、メルセデスは2021年に向けてセバスチャン・ベッテルと契約することを検討するべきだと語った。
2020年シーズンをもってフェラーリとの関係に終止符が打たれることになったベッテルだが、このままF1を引退することになるのではないかと考えているF1関係者も少なくないようだ。
実際のところ、ベッテルの移籍先候補としてうわさされていたマクラーレンはすでにダニエル・リカルド(現ルノー)の獲得を決めており、そのリカルドが抜けた穴を埋めることになるのはフェルナンド・アロンソではないかとのうわさが強くささやかれるようになっている。
ベッテルとは親しい関係にあることでも知られる89歳のエクレストンだが、少し前にはベッテルはルノーのような成長途上にあるチームへ加わる方がよいのではないかと語っていた。
しかし、エクレストンはその考えを少し変えたようだ。
「現在の状況にあっては、メルセデスはセバスチャンのようなドイツ人ヒーローと手を組むことを考えるべきだよ」
『f1-insider.com』にそう語ったエクレストンは次のように付け加えた。
「そうすれば従業員たちの大きなやる気を生み出すだろうし、外部に向けてすごくいいシグナルを送ることができる。メルセデスにベッテルが加われば、その宣伝効果は絶大だろうね」
エクレストンはさらに、かつてフェラーリに黄金時代をもたらしたミハエル・シューマッハの名前に言及しながら、同じドイツ人のベッテルがフェラーリでうまくやれなかった理由を次のように語った。
「かつてミハエル・シューマッハとイタリア人たちとの間にあったのと同じ魔法は彼(ベッテル)とフェラーリの間には全くなかった」
「チームと首脳部たちがミハエルを支援していたときと同じようにベッテルを支援することは決してなかったんだ」