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セバスチャン・ベッテルの移籍先候補は3チーム

2020年05月13日(水)18:33 pm

2020年シーズンを最後にフェラーリを離脱することが決まったセバスチャン・ベッテルだが、このままF1を引退するのではないかとのうわさもある一方、2021年の移籍先として3チームの名前がうわさに上っている。

これまでに伝えられたところによれば、ベッテルのフェラーリ離脱が正式発表される前にすでにマクラーレンとルノーがベッテルに2021年のオファーを出していたと考えられている。

特に、2021年からメルセデスF1エンジンを搭載することになるマクラーレンは、ドイツ出身のアンドレアス・ザイドルがチーム代表を務めていることもあり、ベッテルとしてもやりやすいのではないかと考えられている。

だが、スペイン出身の元F1ドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサはこのほど次のように語った。

「私に言わせれば、もしベッテルが(F1を)続けるならばメルセデスと一緒にやるのが一番だ」

ドイツの自動車メーカーであるメルセデスのF1マシンにドイツ出身のベッテルが乗るというのは理にかなった話であるのは確かだろう。

実際のところ、メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフはベッテルのフェラーリ離脱の報が伝えられるとすぐに「(ベッテルは)どのF1チームにとっても貴重な存在」だと語り、次のように付け加えている。

「将来に目を向けたとき、我々はまず現在のメルセデスのドライバーたちに忠義を尽くす必要がある。だが、当然ながら、今回の動きも考慮に入れておく必要があるよ」

スイス出身の元F1ドライバーであり現在はF1解説者を務めるマルク・スレールも、メルセデスがベッテルを獲得すれば大きな意味があるだろうと『web.de』に次のように語っている。

「マーケティング的にはそれが実現すれば最高だろうね。もし私がメルセデスなら『すぐに彼にオファーを出せ』と言うよ」

そうなった場合、やはり2020年でメルセデスとの契約が切れる現F1チャンピオンのルイス・ハミルトンがベッテルと入れ替わりにフェラーリに行くのではないかとのうわさも以前からささやかれている。

だが、ベッテルと親しいことでも知られる前F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、実際のところベッテルが移籍する可能性が高いのはルノーもしくはマクラーレンだろうと考えている。

「正直な話、彼(ベッテル)がそうするかどうかは分からないが、私ならトップ中のトップチームには行かないで、そういうチームを作るためにみんなと取り組もうとするだろうね」

ドイツの『Bild(ビルト)』にそう語った89歳のエクレストンは次のように付け加えた。

「彼がメルセデスに行くべき理由はそれほどないと思っている。彼はまだ建設途上のチームの勝利請負人になるだろうし、全く新たな挑戦をするのは彼にとってもいいことだと思うよ。彼がレッドブルで始めたときのようにね」

しかし、一番可能性が高いのは2020年限りでF1を引退することだと考えている者もいる。

ドイツ出身元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーはテレビ局『RTL』に次のように語った。

「彼はコロナ危機により自宅で普通の日常生活を味わうことができていた。そして彼は家族と過ごす時間をもっと増やしたいと思っているかもしれない」

「マクラーレンもしくはルノーは、彼にとっては前進ではないだろう。当面の間彼が再びF1チャンピオンになることはないだろうし、間違いなく今後1年もしくは2年のうちにそうなることはないからね。そして、その2年間で彼が戦い続けたいと思うかどうか、私には分からないよ」

一方、かつてベッテルが4度F1王座に就いたときの所属チームであるレッドブルは、以前からベッテルの復帰はないと主張してきている。

「セバスチャンはこれから落ち着いて全てを再考したいと思っているんだ」

ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』にそう語ったレッドブル首脳のヘルムート・マルコは次のように続けた。

「彼はスポーツという観点から興味深いオファーを受けた場合に限ってレースに戻ってくるだろう。残念ながら、我々レッドブルはそうする準備はしていないがね」

「我々にはすでにマックス・フェルスタッペンというチャンピオン候補がいる。それに我々の若手ドライバープログラムに所属するアレクサンダー・アルボンもいる。彼も成長しているし、よくなりつつあるよ」

ともあれ、新型コロナウイルスにより実際にシーズンが開幕できるのかどうかいまだ不透明な状況にある2020年だが、来年に向けてベッテルが今後どういう動きを見せるのかに大きな注目が集まるのは間違いないだろう。

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