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「今後は現場で感染者が出たからといってF1を中止する必要はない」とFIAの医師

2020年05月06日(水)19:50 pm

FIA(国際自動車連盟)所属の医師が、仮に今後F1レース現場で新型コロナウイルス感染者が発生したとしても、そのレースを中止する必要はないとの見解を示した。

現在、F1では7月にオーストリアのレッドブルリンクにおいて2週連続で無観客レースを行う計画を進めている。

だが、2020年のF1開幕戦オーストラリアGPは、マクラーレンのチームメンバーが新型コロナウイルスに感染したことが判明したことにより金曜フリー走行1回目の開始予定時刻の2時間前に開催が中止されていた。そしてオーストリアでもひょっとしたら同じようなことが起きるのではないかと懸念する声もある。

しかし、FIA研究所の会長職にある世界的整形外科医のジェラール・サイヤン博士は母国フランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語った。

「もしそこで新たな感染者が見つかったとしてもF1選手権はストップしてはならないよ」

「それは、感染した乗客が乗っていたことが分かったから地下鉄を封鎖すると言うようなものだ」

サイヤン博士は3月のオーストラリアと7月のオーストリアではかなり状況が違うのは確かだと次のように続けた。

「3月のオーストラリアと比較すれば、状況は変わってきている」

「今では診断をすぐに確定させるためのテスト手段もあるし、感染者と接触があった人たちを隔離してテストすることができるようになっている」

そう語ったサイヤン博士だが、もちろん、サーキットが位置する環境などによって対応の仕方は変わってくるとも認めている。

「もしサーキットが地方にあれば、都市部にあるものとは違ってくる。オーストリアでとられる手法はドイツやハンガリーでは違ってくるかもしれない。国ごとに独自のルールがあるからね」

「シンガポールやベトナムでF1をやるときにはまた全てが違ってくる。シンガポール政府はF1関係者がサーキットに入る前に2週間の隔離を求めるだろうね」

「オーストリアでは状況も非常に落ち着いてきており、危機から抜け出しつつある。全てが比較的安全だし、提案された対策が守られている限り、問題はないだろう」

そう語った75歳のサイヤン博士は次のように付け加えた。

「恐らく、7月になれば、数分で結果が分かる新たなテストが登場しているだろうし、1000人もの人たちが全ての結果が送られてくるまで待つ必要はなくなるだろう」

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