ポルシェのモータースポーツ責任者であるフリッツ・エンツィンガーが、7月初旬にF1レースを開始するのはあまりにも早すぎると警鐘を鳴らした。
エンツィンガーは、新型コロナウイルスの脅威に世界中がおののいている中、モータースポーツを含むあらゆるスポーツイベントが中止されるのは当然のことだとし、母国オーストリアの『Kurier(クリヤー)』に次のように語った。
「スポーツイベントに関して言えば、健康と安全が第一だ。現時点ではいつ安全になるか保証できる者は誰もいないよ」
現在はポルシェのフォーミュラE活動を率いているエンツィンガーだが、フォーミュラE首脳陣とチームたちもF1同様7月にシーズンを開始できないかどうか話し合っていると認めている。
しかしエンツィンガーは、フォーミュラEはポルシェにとって重要なシリーズではあるものの「我々は何も急ぐつもりはない」と主張。さらに、現在7月初旬にオーストリアのレッドブルリンクで2020年シーズン初戦の開催を計画しているF1も、同じような姿勢で臨むべきだと次のように付け加えた。
「F1は世界のスポーツにおいて最高レベルに閉鎖されたシステムを持っている。だが、そこにはギャップもありえるよ」