マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の父親であり、自身も元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンが、2020年にF1レースを全く開催しないことなど「ありえない」と語った。
「レースはやるべきだ。私はそう確信しているよ」
母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』にそう語ったヨス・フェルスタッペンは次のように付け加えた。
「レースがない年などありえないね」
現在マックス・フェルスタッペンが所属するレッドブルでは地元オーストリアのレッドブルリンクで7月初旬にF1を開催する計画を進めている。
その一方で、いまだに新型コロナウイルスが猛威をふるっている中でレースを断行するのはあまりにも「無謀」だとする声もある。
また、前F1最高責任者のバーニー・エクレストンや前FIA会長のマックス・モズレーなどのように2020年のF1シーズンはすべてキャンセルすべきだと主張している者たちもいる。
しかし、ヨス・フェルスタッペンは、F1はレースを行うべきだと次のように続けた。
「そうしなければ、チームは本当に破綻してしまうし、みんなが職を失うことになる。非常に多くの契約が危機にさらされているんだ」
「もちろん、最も重要なのは健康だ。だが、経済全体を数か月にわたってシャットダウンするという選択肢もないよ。誰もが常識を働かせる必要がある。すでに人々が対抗しようとしているのが見えてきているよ」
ヨス・フェルスタッペンは、F1としての対抗策のひとつがコロナウイルス感染テストをしっかりと行った上で無観客レースを行うことだとしている。伝えられるところによれば、7月初旬に2週連続でレッドブルリンクで開催予定のレースにはメディア関係者の現地入りも見送られることになるようだ。
「ジャーナリストたちがいないレースはマックスにとっては有利になるだろうね。インタビューをたくさん受ける必要がないからね」
そうジョークを飛ばしたヨス・フェルスタッペンは、今にして思えば早い段階でレッドブルとの契約更新を済ませておけたのはよかったと語り、次のように続けている。
「こうした状況の中で新しい契約に関する交渉をしなくてはならなかったら気もそぞろだっただろうね」
「レッドブルには非常に満足しているし、私は本当に昨シーズンより今年の方がさらに接近できていると思っているよ。だが、様子を見ていこう」