ハースF1のドライバーを務めるケビン・マグヌッセンが、サーキットの現場に入るチームスタッフ数が制限される形で2020年のF1シーズンが開始されたとしても、それによってチームの力関係に変化が生じるとは思えないと語った。
現在7月にオーストリアのレッドブルリンクで今年の初レースを開催する計画が進められている。そのレースは無観客で行われるとともに、サーキットに入るチームスタッフも限定されることが計画されていると伝えられている。
通常であればビッグチームはハースなどの小規模チームよりも大人数のスタッフがサーキットで働いているが、スタッフ数が限定される状況となれば、小規模チームの方がよりうまく対応でき、それがレース結果にも反映される可能性があると考えている者もいるようだ。
だが、マグヌッセンはそうした声に対し、母国デンマークの『BT』紙に次のように語った。
「現時点では全てのファクトリーが閉鎖されているから自分たちのマシンを開発できるものは誰もいない。だけど、ひとたび活動が再開されればビッグチームには僕たちよりもかなり多くの人材がいるわけだから、もちろんそれは彼らのアドバンテージになる」
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、現在伝えられている情報によれば、レースが再開されたとしてもサーキット現場に来ることが許される人数はどのチームも45~60名に限定されることになると考えられている。
「でも、それによって僕たちが有利になるとは思えないよ。現場に来られないビッグチームのスタッフもファクトリーに詰めることになるからね」
そう語ったマグヌッセンは次のように付け加えた。
「彼らは全ての会議に参加し、テレビ会議を通じて決定事項にも関わることになる。そういう意味では、彼らが僕たちよりも大きなマンパワーを持っていることに変わりはないよ」