元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが、2014年以降6年連続でF1タイトルを独占し続けているメルセデスがF1から撤退する可能性も否定できないと語った。
「私は、今回の(新型コロナウイルス)危機により、彼ら(メルセデス)が今年いっぱいでF1から去る可能性もあると考えているよ」
「10年以上前にはBMWがそうだったしね。可能性は常にあるよ。もっとも、ここ数年のメルセデスの成功からすれば、彼らが最初からF1撤退を選ぶとは思わないけれどね」
ラルフ・シューマッハはさらに、メルセデスF1がチーム内に問題を抱えている可能性もあると考えている。
その理由のひとつは、チームCEOのトト・ヴォルフが、仮に2020年シーズンがスタートすることができても全てのレースに顔を出すことにはならないだろうと語ったことだ。
最近、レーシングポイントのオーナーであるローレンス・ストロールが買収したアストンマーティンの株式を取得したことが明らかとなっているヴォルフだが、昨年ディーター・ツェッチェに代わってメルセデスの親会社であるダイムラーの新会長に就任したオラ・シャレニウスとの関係があまりよくないようだともうわさされている。
「彼(ヴォルフ)の状況は興味深いね。アストンマーティンに投資した彼が(メルセデスの)ピットウォールに戻ってくるかどうか様子を見よう」
そう語ったラルフ・シューマッハは次のように付け加えた。
「もしメルセデスが内部の問題によってバラバラになるようなことがあれば、彼らのパフォーマンスがどうなってしまうのかを見てみたいよ」