過去最多となる全22戦が計画されていた2020年のF1だが、新型コロナウイルスのパンデミックによりすでに開幕戦から第9戦までの延期もしくは中止が確定している。
F1では夏以降にレースを開始したいと考えているものの、実際に今年何レースを行うことができるのかは全く予断を許さない状況が続いている。
実際のところ、レースが行われないことにより、F1チームは収入源を絶たれた状況となっており、小規模チームの中には切実な存続の危機を迎えているところもあると言われている。
F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、もしもF1チームが収入を得られない状況が今後も長く続くようであれば、例え新型コロナウイルスが収束したとしても、F1がもはやこれまでとは似ても似つかないものに変わってしまう可能性もあると考えている。
「最悪のシナリオでは、もはや現在我々が知っているF1を維持することはできないだろう」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったトッドは、F1と下位カテゴリーのF2との差が小さくなる可能性があると次のように付け加えた。
「完全に新しいF1になるだろうね。スーパーF2にね」