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「今年はF1開催ゼロの可能性も」リバティ・メディアCEOが認める

2020年04月24日(金)18:14 pm

F1オーナーであるリバティ・メディアの最高経営責任者が、2020年にはF1レースが全く開催できない可能性もあると認めた。

伝えられるところによれば、リバティ・メディアは新型コロナウイルスによる危機を乗り越えるために14億ドル(約1500億円)の基金を開放することにしたようだ。

F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトが『Forbes(フォーブス)』に寄せた記事の中で、リバティ・メディアは「収益構造の健全性を保つことも含め、シーズン開幕が迎えられない状況が続いているF1のために」金を使うことができるようにするための複雑な取引の概要を説明している。

そして、リバティ・メディアのグレッグ・マッフェイCEOは、すでに「特定のチームには賞金の前払いを行っている」と明かし、次のように付け加えている。

「それ以上のことを行うであろうケースもある。助けを必要としているチームのためにやることがほかにもあるだろう」

マッフェイは、リバティ・メディアが2020年、2021年、そしてそれ以降もF1を成功させるためにはチームの存在が不可欠であり、そのためにはチームの支払い能力を維持する必要があるのだとしている。

現時点では、早ければ7月からF1レースを開催したいと考えているリバティ・メディアだが、当初は無観客レースとして運営されることになると考えられている。

そうなった場合、それぞれのサーキットのレース主催者には開催コスト負担が生じるものの、観戦チケット販売による収益は見込めないことになる。つまり、レース主催者はリバティ・メディアにレース開催権料を支払うどころか、逆にリバティ・メディアからの支援も必要となるだろう。

マッフェイも「F1の利益が減るのは間違いないだろうし、それどころか当面は全く収益が見込めない状況にすらなるかもしれない」と認め、次のように付け加えている。

「難しい挑戦だよ。どのようにファンを楽しませるかもそうだが、どうすれば破綻するチームがでないようにするのかということもね」

マッフェイはさらに、リバティ・メディアでは今のところ「夏のどこかの時点」でレースを開始することを目指していると語ったものの、次のような可能性が考えられると付け加えている。

「全くレースを行えない可能性もあるだろう。15から18レースできるかもしれない。(あるいは)ファンがいない状態でチームだけでのレースとなるかもしれない」

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