新型コロナウイルスの世界的大流行により今年のF1はいまだ開催を迎えられない状況が続いている。
現時点ではすでに第9戦までの延期もしくは中止が確定しているが、最近の情報によれば第10戦フランスGP(6月28日決勝)、第12戦イギリスGP(7月19日決勝)、そして第14戦ベルギーGP(8月30日決勝)もスケジュール通りの開催はほぼ不可能な状況だと考えられている。
だが、7月初旬にF1開催が予定されているオーストリアGP関係者は、シュピールベルクにあるレッドブルリンクでのレースは実現可能だと考えているようだ。
実際のところ、レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコは、レッドブルリンクで無観客レースを開催することや、複数のレースを開催することも可能だと語っている。
そして、このほどオーストリアのスポーツ担当大臣であるヴァーナー・コグラーも、F1オーストリアGPが「観客がいないとしても、少なくともそれが妨げになることはないだろう」と語った。
オーストリアGPが開催できるかどうかは「責任あるモータースポーツ協会」が「それがうまくいくかいかないか」をどう判断するかによるだろうとしたコグラーだが、たとえ無観客レースを行うにせよF1チームの移動が制限されることが問題になるのは確かだろうと認めている。
「いろんなところで適用除外が必要になるかもしれないし、私もそれについて早まった判断をしたいとは思わない」
そう語ったコグラーは次のように付け加えた。
「だが、基本的には、彼らの見解としてはうまくいくだろうとF1は私に示唆してきているよ」