F1チームのマクラーレン・レーシングが、およそ850人の従業員に一時解雇を命じたことが明らかとなった。
新型コロナウイルスの世界的大流行により2020年のF1シーズンが開幕できない状況の中、収入を得ることができないF1チームも財政的に厳しい状況を迎えている。
こうした状況のもとでイギリスのウォーキングに本部を置くマクラーレンは従業員を一時解雇するという措置をとったわけだが、これによりイギリス政府による助成金の受給資格を得られることになるようだ。
マクラーレンは今回の対応について次のようにコメントしている。
「今回の対応は、経済が回復した際に我々の従業員が確実にフルタイムでの就労に復帰できるようにするため、短期的に仕事を保護することにしたものだ」
マクラーレンはさらに、チームCEOのザック・ブラウンやそのほかの経営陣、さらにはドライバーのカルロス・サインツとランド・ノリスも自主的に報酬カットを申し出たとしている。
『Daily Mail(デイリー・メール)』紙は、イギリスに拠点を置くほかのF1チームたちも今後順次マクラーレンと同じ対策を講じていくことになるだろうと報じるとともに、F1ドライバーのうちメルセデスのルイス・ハミルトン、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールなどもチームと報酬カットについての話し合いを始めていると伝えている。