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新型コロナによってF1チームが財政リスクを抱えることはないとレッドブル首脳

2020年03月30日(月)18:41 pm

新型コロナウイルスの世界的蔓延により2020年シーズンをスタートできない状況にあるF1だが、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は現在のF1チームがこれによって破綻するようなことはないはずだと主張している。

本来であれば過去最多となる全22戦で開催される予定だった2020年F1シーズンだが、ここまでにすでに開幕戦から第8戦までの延期もしくはキャンセルが決まっている。仮にこのあとシーズンが開幕できるとしても、現時点では多くても15レースがやっとだろうと考えられている。

レース開催数が減ることにより、F1チームたちの収入も激減することが確実となっているが、小規模チームの中には経営破綻に陥るところもあるのではないかとうわさされている。

しかし、マルコは母国オーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に次のように語った。

「F1は正しい対応策をとっているよ」

「夏休みが前倒しされたし、新技術レギュレーション導入も延期された。そしてシーズン中のテストも全てキャンセルされている。それは全てのチームが自分たちの予算内にとどまることができるにするためだ」

「深刻な財政リスクを抱えるチームはひとつもないよ。非常時を想定して財政支援のための引き当ても用意されているからね。必要であればチームは財政的支援を受けることもできるんだ」

一方、最近のうわさによれば、もし今年のどこかの時点でF1レースが実施可能となった場合、2020年シーズンの最終戦が2021年初旬に行われる可能性もあるだろうと言われている。

その可能性について質問されたマルコは次のように答えている。

「それもいいじゃないか。そうなれば(2021年の)プレシーズンテストをキャンセルしてそのまま次のシーズンに入ればいいんだ。それによってチームたちも時間と金を節約できるだろう」

だが、実際のところ、現在の新型コロナウイルスの状況を鑑みれば、いつ今年のF1がスタートできるのか全く分からない状況であることは確かだ。

マルコも“超能力者”でもない限り、この状況がこれからどのように進展していくのかを予言するのは無理だとオーストリアのテレビ局『ORF』に語り、次のように付け加えている。

「各国のウイルスがどれくらいで終息を迎えることになるのか、それを予想するのは本当に困難だよ」

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