2021年に予定されていた新F1レギュレーション導入が1年先送りにされることが決まったが、マクラーレンは予定通り2021年からルノーに替えてメルセデスF1エンジンを搭載することになるようだ。
2015年から開始したホンダとのコラボレーションが失敗に終わったマクラーレンは2018年からはルノーエンジンへとスイッチしている。だが、2019年に新チーム代表としてチームに加わったアンドレアス・ザイドルは2020年シーズンをもってルノーと決別し、メルセデスと2021年以降のF1エンジン供給契約を結んでいる。
しかし、新型コロナウイルス蔓延により2020年のF1シーズンはいまだ開幕することができず、F1はチームの負担軽減のために新レギュレーション導入を2022年に遅らせることを決定。2021年には現行ルールが延長されることになった。
つまり、2021年は基本的には2020年型F1マシンで各チームがシーズンに臨むことになる。
だが、ルノーF1エンジン搭載を前提として設計されたマクラーレン2020年型マシンにメルセデスF1エンジンを乗せ替えるのは簡単なことではなく、場合によってはシャシーの再設計が必要となると考えられている。
このため、マクラーレンが予定通り2021年からメルセデスエンジンを搭載するのか、あるいはルノーとの契約を1年延長する方向で調整を行うことになるのかが注目されていた。
だが、ドイツの『motorsport-total.com』は、こうした状況にもかかわらず、マクラーレンは予定通り2021年からメルセデスエンジンに切り替える方針を変更しないようだと報じており、マクラーレンもそれを認めたと伝えられている。
「我々は当初の予定通り2021年にメルセデスエンジンを使うことになる」
フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』にそう語ったマクラーレンのスポークスマンは次のように付け加えている。
「それに対応できるよう現在のシャシーを修正することになる」