フェルナンド・アロンソが2021年にF1復帰を果たすチャンスはかなり小さいと考えた方がいいかもしれない。
“勝てるF1マシン”を手にすることがF1復帰の条件だと語っているアロンソだが、これまでの報道によればトップ3チームのメルセデス、フェラーリ、レッドブルはすでにアロンソ加入の可能性を否定。さらに、2018年まで所属していたマクラーレンもアロンソの復帰に関しては否定的なコメントを行っている。
フィンランド出身の元F1ドライバーであるJ.J.レートは、ほとんどのF1チームがアロンソ受け入れに消極的な姿勢を見せるはずだと考えており、その理由は2015年から3年間に及んだマクラーレン・ホンダ時代にあまりにもホンダに対する態度が悪すぎたためだと『Iltalehti(イルタレティ)』に次のように語った。
「ホンダに対する非礼は本当に度を超えていたよ」
「彼は自分の雇い主に噛みつき、彼らに悔しい思いをさせてしまったんだ。ああいう姿勢はどのメーカーにとっても決して見過ごせるものではないだろうね」
実際のところ、2005年と2006年のF1チャンピオンであるアロンソに関する悪評はマクラーレン・ホンダ時代に始まったことではない。2007年に所属したマクラーレン、2010年から2014年まで在籍していたフェラーリでも問題があったと考えている者も少なくないようだ。
「彼が素晴らしい才能に恵まれたドライバーであることに疑いの余地はないよ。だが、彼がこれまでどれほど多くの問題を起こしてきたかを考えれば、そういうリスクをとっても彼を走らせたいと思うチームがあるとは思えないよ」
そう語ったレートは、38歳というアロンソの年齢にも言及しながら次のように付け加えた。
「それに、アロンソは2018年を最後にF1マシンからは離れている。言うまでもなく、彼はかなり歳をとっている。もっと若くて、報酬も低くてすむ一緒にやりやすいドライバーたちがいるよ」