F1屈指の伝統レースであるモナコGPが今年は開催されないことが正式に発表された。
F1は19日(木)にすでに中止もしくは延期が確定している今季の第4戦までに加え、5月に開催予定となっていた第5戦オランダGP、第6戦スペインGP、そして第7戦モナコGPの開催も延期することを発表した。
だが、その発表からわずか数時間後にモナコGPのプロモーターであるモナコ自動車クラブが今年のF1開催を断念することを発表。モナコGPが開催されないのは1954年以来66年ぶりのこととなる。
今回の決定に至ったのはもちろん現在の新型コロナウイルス情勢によるものだ。モナコ公であるアルベール2世も感染が確認されたと伝えられている中、モナコ自動車クラブとしても苦渋の決断をせざるを得なかったようだ。
モナコ自動車クラブは声明の中で次のように語っている。
「キャンセルという決断に至ったことを大変悲しく思っています」
「(モナコGPを)延期するというわけにはいかないのです。今年後半にレースを運営できる状況にはないためです」
一方、今年35年ぶりに復活開催される予定だったオランダのレース主催者は日程が再調整されればレースを開催したいとの意向を示しており、恐らくは8月開催を視野に入れているものと考えられている。
さらに、スペインGPの主催者も次のように語り、新日程での開催に意欲を示している。
「グランプリの新日程が確定され次第、すべての観客に対して利用可能となるオプションに関する情報を提供することになる」