NEXT...F1開催スケジュール

2020年F1カレンダーの「プランB」は全18戦?

2020年03月18日(水)16:48 pm

過去最多となる年間22戦で予定されていた2020年のF1シーズンだが、新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、現時点では開幕戦オーストラリアGPが中止、第2戦バーレーンGP、第3戦ベトナムGP、そして第4戦中国GPの延期が決定している。

第5戦オランダGP(5月3日決勝)、第6戦スペインGP(5月10日決勝)については今のところ正式発表はないものの、F1は実際にシーズンが開幕できるのは5月末だろうとの見解を示しており、その2レースについても中止もしくは延期となることがほぼ確実な状況だ。

そして、covid-19と名付けられた新型コロナウイルスの現在の状況からすれば、5月24日に決勝が予定されているF1きっての伝統レースであるモナコGPの開催も微妙な状況だと考えられている。

こうした中、F1首脳部は2020年のF1カレンダーの見直し作業に懸命に取り組んでいるものと考えられており、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によればF1オーナーのリバティ・メディア、FIA(国際自動車連盟)、そして各F1チームの首脳たちが19日(木)にテレビ会議を行うことになっているという。

これまでに伝えられたところによれば、F1では今年の中盤にシーズンを開始し、最終戦のアブダビGP(11月29日決勝)を12月中旬頃の開催にずらし、それまでに全部で17戦もしくは18戦を行うという「プランB」を検討していると考えられている。

そして、それを可能とするために、夏休みを8月ではなく来週からに繰り上げることも検討されているとうわさされている。

いずれにしても、数か月遅れでシーズンをスタートしながら17戦もしくは18戦を開催するということになれば、非常にタイトなスケジュールとなることは明らかだ。このため、レース週末のフォーマットを3日から2日に短縮するとともに、3週連続もしくは4週連続でのレース開催なども組み込まれるのではないかと考えられている。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はこれに関して次のように報じている。

「すべてがうまくいけば、182日間で18レースを行うことも可能だろう。これは平均すれば10日間に1回レースが行われることになる」

だが、F1最高経営責任者であるチェイス・キャリーは、F1公式サイトに掲載したファン宛の公開書簡の中で次のように語り、実際にいつ2020年シーズンをスタートすることができるのかは新型コロナウイルスの状況次第だと示唆している。

誰もが2020年のF1に次は何が起きるのかを知りたいと思っていることは理解しています。この流動的な状況下にあって、今日何か具体的な答えをお伝えすることはできません」

「しかしながら、安全に行うことが可能となり次第すぐに2020年の選手権を開始できるよう計画しています。我々は毎日専門家や関係当局と連絡を取り合い、今後数か月にわたってどのように進めていけばよいかを検討しています」

一方、オーストラリアGPが開催される予定だったメルボルンでチームメンバーに新型コロナウイルス感染者が発生してしまったマクラーレンのカルロス・サインツは、自分も検査を受けたものの結果は陰性だったことを明らかにしている。

「オーストラリアで発生した事態を受けて、僕もテストを受けなくてはならなかった。そしてその結果が陰性だったことをうすごくうれしく思っている」

そう語ったサインツは、これからも当面は自宅から外に出ない期間が続くことになると次のように付け加えている。

「実際のところ、その結果で変わることはあまりないんだ。僕は自宅での隔離を続けることになるからね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック