ホンダの山本雅史F1担当マネジングディレクターが、15日に決勝が行われる予定だった今季のF1開幕戦オーストラリアGPに関して、中止が正式発表される前にホンダとしてはレース出走を見合わせることを決めていたことを明らかにした。
F1ではオーストラリアGPを予定通り開催する方向で調整していた。だが、新型コロナウイルスの状況が急速に悪化する中、13日(金)に予定されていた金曜フリー走行1回目のセッション開始わずか2時間前に正式にグランプリの中止を発表。
だが、その時点ではホンダF1エンジンを搭載するレッドブルとアルファタウリはレース実施に向けた準備を行っていたと伝えられている。
しかし、伝えられるところによれば、ホンダとしてはオーストラリアGPには出走しないことを決め、この件についてレッドブルとの間でかなり“難しい”交渉を行っていたようだ。
「ホンダはF1における大手ブランドです。ホンダの観点からすれば、それはホンダとしてよく考えるべき事項でした」
「最終的には、我々は彼ら(レッドブル)に話をする前にキャンセルすることを決断していました」
そう語った山本MDは、F1が公式にオーストラリアGPの中止を発表する前にホンダはすでにレース出走を取りやめることを決めていたのだと次のように付け加えている。
「日本に向けて発つ少し前に、状況を考慮し、それ(参戦)は困難だと判断し、その方向で行くことを決めていました」