今季アルファロメオのリザーブドライバーを務めることになったロバート・クビサが、2020年F1シーズンにはレーシングポイントが躍進を見せるだろうと考えている。
2月にバルセロナで行われたプレシーズンテストでは、多くのチームのF1マシンが昨年よりもかなり速くなっているのが明らかだった。
特に、中団グループに位置しているチーム間のギャップは小さくなっており、今年はさらに競争が激化されるものと考えられている。
例えば、2018年と2019年にF1コンストラクターズランキング最下位に沈んでいたウィリアムズもプレシーズンテストでは今季のF1マシンが昨年よりも確実に戦闘力がアップしていることを示していた。
そして、今年はウィリアムズがアルファロメオに勝つことができるのではないかと考えている者もいるようだ。
こうした中、母国ポーランドの『Przeglad Sportowy(プシェグロンド・スポルトヴィ)』から、アルファロメオとしては2020年シーズンに向けてどういう目標を設定しているのかと尋ねられたクビサは次のように答えた。
「目標について語るのはすごく難しいよ。状況が変わってくるかもしれないからね」
「いい方に変わることを期待したいけれど、現実的には、そうはならないかもしれない。それはアルファロメオではなく、ライバルたちによって違ってくると思っているんだ」
「戦いはすごく厳しくなるだろうと思っている。僕が間違っていることを望んでいるけれどね。だけど、いくつかのチームはすごく進歩しているし、彼らと戦うのは困難になるんじゃないかな」
バルセロナでのテストにも参加したクビサは、アルファロメオの2020年型F1マシンも大きく改善されたと感じることができたかと質問されると次のように答えた。
「ああ、感じたよ」
「だけど、F1の歴史の中ではまだほかの時代の方が好きだな。理由は分からないけれどね」
そう語ったクビサだが、現在の新型コロナウイルス問題が落ち着いて実際にシーズンがスタートしたときには、現在の予想とは異なる様相になる可能性もあると考えているようだ。
クビサは「ピンクのメルセデス」と呼ばれているレーシングポイントがトップ3チームであるフェラーリやレッドブル・ホンダをも脅かす存在となる可能性もあると次のように語った。
「僕は、トップ5の中に3台以上のメルセデスF1マシンが入ってくるんじゃないかと思っているよ」