マックス・フェルスタッペンが、今季のF1タイトル争いに加わるためには王者メルセデスとレッドブル・ホンダのギャップが少なくとも「コンマ2秒から3秒以内」でなくてはならないと語った。
今季はレッドブル・ホンダのマシンに乗るフェルスタッペンが、これまで無敵の強さを見せてきたメルセデスとルイス・ハミルトンにとって最大の強敵になるだろうと考えられている。
「すぐにそういう位置に立てることを望んでいるよ」
母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』にそう語ったフェルスタッペンは次のように続けた。
「そのためには僕たちが必然的に最速でなくてはならない。だけど、少なくともトップからコンマ2秒から3秒以内のところにいる必要がある」
「もしもコンマ5秒も遅かったら、それは難しいだろうね。メルセデスの通常の開発ペースに遅れずについていくのは簡単なことではないよ」
「もしそういう形になってしまえば苦しくなるだろうけれど、僕にはそれを変えることはできないよ」
だがフェルスタッペンは、仮に今季もメルセデスに打ち勝つことができないとしても、少なくとも2023年までレッドブル・ホンダで戦うと決めたことに後悔はしないだろうと次のように続けた。
「あれは最高の決断だし、いい判断だったと思うよ」
「突然その話が出たんだ。そして僕は“いいんじゃないか?”と思ったよ。それから(契約は)すぐにまとまったよ。両者ともに満足だったからね」
「それに、1年を通じてずっと僕の契約問題が話題に上るのはいやだったんだ。だから先延ばしにするよりもすぐに延長したことに満足しているよ。過去に、チームとドライバーの関係が好ましくない形になるのも見てきたからね」
ともあれ、22歳のフェルスタッペンが今年F1最年少チャンピオン記録更新を狙っているのは確かだ。
「ここはすごく居心地がいいけれど、もちろん僕が望んでいるのは勝つことさ。全員が僕を支えてくれているし、それもすごく重要なんだ」
「だから、もし僕はサインするべきじゃなかったなんて記事が出るようなことがあれば、そのときはこう答えるよ。2021年には新たなルールが導入されるからどうなるのかは誰にも分からないよってね」
フェルスタッペンはさらに『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』にも次のように語っている。
「今年はレッドブルが過去にやったやり方でタイトルを争うことができると僕は信じているんだ」
「僕たちのチームにはふさわしい人材がいるし、ホンダにも献身的なパートナーがいる。タイトルを狙うために必要なものはすべてそろっているよ」