「GGD」と呼ばれるオランダの保健所を統括するディレクターが、ザントフォールト・サーキットで5月に開催される予定となっているF1オランダGPにキャンセルの心配は無用だと語った。
35年ぶりに復活開催される予定となっているオランダGPは2020年の第5戦に位置づけられており、5月3日に決勝が予定されている。
だが、新型コロナウイルスの蔓延により、すでに第4戦中国GPは延期が決定しているほか、第2戦バーレーンGP(22日決勝)は無観客レースとなることも決まっている。
今週末のF1開幕戦オーストラリアGPは予定通り開催される可能性が高くなっているが、第3戦ベトナムGP(4月5日決勝)の開催も危ぶまれているのが現状だ。
そして、オランダ国内でも新型コロナウイルスの感染者が確認されたことで、その開催実現を危ぶむ声も出てきている。
こうした中、GGDのディレクターを務めるシャーク・ド・ハウは『F1Maximaal(F1マクシマール)』に対し、オランダGPの開催実現には自信を持っていると次のように語った。
「現時点では、RIVM(オランダ国立公衆衛生環境研究所)とGGDはグランプリが開催できない理由はないと考えている」
「我々はすべてのイベント主催者たちに対し、衛生対策と情報に特に注意を払うよう強く助言している」
「現在のオランダにおける汚染の脅威が重要な役割を果たすことになる。だが、現時点での脅威はかなり低く、そうしたことを考慮すれば、当面の間すべてのイベントを行うことができるという結論になるだろう」
そう語ったド・ハウは次のように付け加えた。
「仮に、今後数か月のうちにオランダで、あるいは世界中で、ウイルスがさらに蔓延するといった事態になれば違ってくるかもしれない。だが、もしも私がファンであれば、レースには行くだろうね」