元F1ドライバーのマーティン・ブランドルが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がフェラーリに移籍すれば素晴らしい物語が生まれるだろうと語った。
多くのトップドライバーたちの現在の契約は2020年で満期を迎えることになっている。すでにフェラーリのシャルル・ルクレール、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2021年以降に適用される新契約にサインを済ませているが、フェラーリのセバスチャン・ベッテルやハミルトンはまだ来季以降の去就が確定していない状況だ。
現時点ではベッテルとハミルトンも来季以降も今のチームにとどまる可能性が高くなったと考えられているものの、ミハエル・シューマッハが持つF1ドライバーズタイトル獲得最多記録にあとひとつで並ぶところにまで来ているハミルトンに関しては一時期フェラーリへの移籍がうわさされたこともある。
1984年から1996年にかけてマクラーレンを含む8チームでドライバーを務めた経験を持つブランドルは、母国イギリスの『Evening Standard(イブニング・スタンダード)』に、ベッテルの代わりにイギリス人ドライバーであるルイス・ハミルトン(メルセデス)がフェラーリ入りすることを期待していると次のように語った。
「私は彼(ハミルトン)がフェラーリに行くことを望んでいるよ。そうすれば素晴らしいストーリーが生まれるだろうからね」
とは言え、ブランデルも実際のところはそれが実現するとは考えていないようだ。
「恐らく、彼ら(メルセデス)が最高のチームだろうし、彼(ハミルトン)にとんでもない報酬を払っている。だから彼は余生をメルセデスのアンバサダーとして過ごすこともできるだろう」
「自分が今のチームを去って違う色のチームに行けばそうしたものすべてを失うことになるわけだから、長期的にしっかりと考えないとならない」
「もし私がマネジャーなら、彼にこう言うだろうね。『君はどこにも行かないよ。君はここにいるんだ』とね」
そう語ったブランドルは次のように付け加えている。
「だが、ひとりのファンとしては、フェラーリに行って我々が本当に楽しみにしたくなるようなものを提供して欲しい、と言いたい気持ちもあるがね」