NEXT...F1開催スケジュール

【新型コロナウイルス】フェラーリ本拠地マラネッロのモデナ県など14県をイタリア政府が封鎖、違反者は最長3カ月の禁錮刑

2020年03月08日(日)19:52 pm

F1開幕戦オーストラリアGP(3月15-17日)、F1バーレーンGP(3月20-22日)、F1ベトナムGP(4月3-5日)が開催できない可能性が高まってきた。

イタリア政府は8日、新型コロナウイルスの感染対策として、イタリア北部などの14県を封鎖したと発表した。封鎖期間は4月3日までで、F1ベトナムGPの初日にあたる。

この封鎖対象の14県には、フェラーリ本拠地マラネッロがあるモデナ県や、経済都市ミラノ、観光都市ヴェネツィアも含まれており、計1600万人以上の住民が影響を受けるという。

封鎖対象の14県は、モデナ、パルマ、ピアチェンツァ、レッジオ・エミリア、リミニ、ペザロ・エ・ウルビノ、アレッサンドリア、アスティ、ノヴァーラ、ヴェルバーノ・クジオ・オッソラ、ヴェルチェッリ、パドゥア、トレヴィゾ、ヴェネツィア。

ヨーロッパで最も新型コロナウイルスが感染拡大が深刻なイタリアでは7日時点で、死者数が中国に次いで最も多く計233人、感染者数も5883人に達した。24時間以内に確認された感染者数は1200人以上、50人以上が死亡している。

イタリア北部では5日、全ての学校を10日間閉鎖すると発表したばかりだった。

隔離地域では、映画館や美術館などの娯楽関係施設が閉鎖。レストランでは席を1メートル離さなければならない。また、結婚式や葬式を含む各種イベントも開くことができず、スポーツは無観客試合となる。サッカーは中止を呼びかけているという。

隔離措置に違反した場合は、最長3カ月の禁錮刑など罰則の対象になり得るとしている。

これから出発する予定のフェラーリ関係者、さらにアルファタウリ、ハース、アルファロメオ、そしてF1公式タイヤサプライヤーであるピレリの関係者も隔離措置の対象となる可能性が一気に高まった。

F1モータースポーツ担当マネジングディレクターのロス・ブラウンはこうした状況に関して数日前、次のように語っていた。

「もしもいずれかのチームが入国できないということになれば、我々はレースを行うことはできない。いずれにしても世界選手権としてのレースにはならない」

また、F1開幕戦の地メルボルンのあるビクトリア州スポーツ担当大臣マーティン・パクラは数日前、「この状況は非常に動きが大きいと認識しており、ある程度、私の力ではどうにもできない事柄もある」と語っていた。

F1第2戦バーレーンGPの主催者は、新型コロナウイルスの影響で「無観客試合」を行うと発表したばかりだ。

●【新型コロナウイルス】F1第2戦バーレーンGPは「無観客試合」と発表 日本を含め11カ国経由者に詳細要求
●【F1】開幕戦オーストラリアGPは予定通り開催へ
●オーストラリアに入国できないチームがあれば「F1開幕戦は行えない」とロス・ブラウン
●F1中国GPを延期としたのは正解だとバーニー・エクレストン
●今季35年ぶりに復活するF1第5戦オランダGP開催にも黄信号?
●【ホンダF1】2022年以降のF1活動継続は「状況次第」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック