【新型コロナウイルス】F1第2戦バーレーンGPは「無観客試合」と発表　日本を含め11カ国経由者に詳細要求

2020年03月08日（日）19:03 pm

F1第2戦バーレーンGPの主催者は、新型コロナウイルスの影響で「無観客試合」を行うと発表した。

2020年F1開幕戦オーストラリアGPからわずか1週間後の3月20〜22日に予定されているF1バーレーンGPは、ドライバーを含め関係者のみで実施することが決定した。大規模イベントに観客が集まることは「適切ではない」という判断だ。

主催者は「観客とレース参加者の安否のバランスを取ることは大きな責任」と述べている。

「新型コロナウイルスが世界中で流行していることを考えると、（F1のように）数千人規模の海外からの旅行者と地元ファンが近くで交流するオープンな大規模スポーツイベントの開催は、現時点では正しいことではないだろう」

「しかし、F1と世界中のファンが影響を受けないようにするため、レース自体はテレビ放映されるイベントとして開催されるだろう」

バーレーンの入国管理局と保健当局は、バーレーン到着14日前までに以下を経由した全てのF1関係者（チーム、管理者、放送局、メディア）の名前とフライトの詳細を要求している。経由地は、中国（香港を含む）、イラン、イラク、イタリア、日本、韓国、マレーシア、シンガポール、エジプト、レバノン、タイだ。

また、アラブ首長国連邦（UAE）を経由してバーレーンに到着する予定の全乗客の名前とフライトの詳細を要求している。

これらに該当する全乗客は、バーレーンのマナマ空港で検疫、新型コロナウイルスの影響がない場合に限り入国が許可される。

「このニュースは、多くの人たち、特にF1を観戦する予定の人たちが失望することは承知している。しかし、安全は最優先事項でなければならない」

「新型コロナウイルス患者の症例を特定し、隔離してきたバーレーン国家の初期行動は、これまでのところ非常に成功している」

「積極的な隔離措置により、ウイルス拡散を防ぐ効果がさらに高まった。当初の計画通りにレースを実行した場合、（ウイルス拡散防止を）維持することは明らかに不可能だ」

先月には、F1第4戦として予定されていた中国GPが延期を発表したが、F1開幕戦オーストラリアGPは観客を迎えていつも通りに開催する予定だ。

しかし、ドイツのテレビ局『RTL』は、オーストラリアGP、バーレーンGP、そしてベトナムGPに現地取材班を派遣しないと発表している。フジテレビを含めその他のメディアでは特別な対応は発表されていない。