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ウィリアムズのラッセル「DASがなくてもメルセデスは無敵だ」

2020年02月28日(金)5:15 am

先週と今週の2回に分けてスペインのバルセロナでF1公式プレシーズンテストが行われているが、そこで大きな注目を集めたのがメルセデスが2020年型F1マシンに搭載した革新的ステアリングシステムである「DAS」だ。

この「DAS」はドライバーがステアリングを前後に押したり引いたりすることでフロントタイヤのトー角を調整することが可能となっており、コーナーごとに最適なアライメントとすることが可能となり、タイヤの温度管理や空力面で有利になると考えられている。

もちろん、このシステムが現在のF1ルールにおいて合法なものかどうかという疑念もささやかれている。

そして、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、自分たちもかつて同じようなシステムを検討したことがあると次のように語っている。

「昔、これに似たものを開発しようと考えたことがあった」

「2つの理由により、我々はそれを止めたんだ。ひとつは合法性に疑問があったこと。2つ目は、我々のクルマでは大きな利益は得られないことが分かったからだった」

実際にメルセデスがDASを導入したことを受け、またこれと同じようなシステムを開発することになるのかと質問されたビノットは次のように答えた。

「それはまだ分からないな。メルセデスのシステムが実際にどのように機能するのかが分からないからね」

現在のところ、メルセデスのDASに関しては現在のステアリングに関する技術ルールに照らせば合法であるという見方もあれば、ほかのルールに抵触する可能性があると考えている者もいるようだ。

フェラーリとしてはDASは合法だと考えているかと尋ねられたビノットは、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように答えた。

「かなりグレーゾーンだね」

一方、ウィリアムズで今年2年目のF1シーズンを迎えるジョージ・ラッセルは、仮にDASが禁止されたとしても、メルセデスがそれで弱くなるわけではないと考えている。

「DASは氷山の一角に過ぎないよ」

メルセデスの育成ドライバーであり、ウィリアムズにエンジンを供給しているメルセデスの後押しを得て2019年にF1デビューを飾ったラッセルはそう語ると次のように付け加えた。

「メルセデスはあのクルマに革新的なものをたくさん注ぎ込んでいるんだ。彼らは今年も無敵だと僕は思うよ」

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