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プレシーズンテスト初日に「想像を絶する」速さを見せた2020年のF1マシン

2020年02月20日(木)17:22 pm

19日(水)にスペインのバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで今季のF1プレシーズンテストがスタートしたが、初日のセッションを終えて多くのドライバーたちが2020年型F1マシンのスピードに驚かされたようだ。

「気楽にやれたし、ラップタイムにはびっくり仰天だよ」

テスト初日に6番手タイムを刻んだマクラーレン・ルノーのカルロス・サインツはそう語ると次のように続けた。

「すごく簡単にそのタイムが出せたんだ。僕たちは何か特別なことを成し遂げたに違いないと思ったよ。僕はこれまでこれほど速いマシンをドライブしたことは一度もなかった」

「だけど、他のドライバーたちも同じように速かったし、大局的に見ておかないとね」

今年のF1レギュレーションは2019年とほとんど同じであるため、どのチームも昨年のデータを元にマシンを最適化することができていると考えられている。それでも、ここまで速くなったのは驚きだったとサインツは語っている。

「(昨シーズンから)3か月後にこういうクルマをドライブする感触を説明するのはすごく難しいよ。ショックだね」

「レースはそれほど面白いものにはならないと思う。追いかけるときに抱える問題のせいでね。だけど、僕は2020年には史上最速のF1になるんじゃないかと思っているよ」

さらに、ハースのケビン・マグヌッセンも母国デンマークの『BT』紙に次のように語っている。

「今年のクルマはものすごく速いよ」

「僕は2周目にターン9を全速力で駆け抜けることができた。これはかなり想像を絶することだよ」

メルセデスのバルテリ・ボッタスも今年のクルマの速さには身体がついていくのも難しいと語っている。

「(セッション)終盤には首に違和感を覚えたよ」

「かなりのトレーニングを積んできたけれど、それでもそう感じるんだ。2週目はだいぶ楽になるものだけどね」

ともあれ、まだ1日目のテストが終わったばかりだが、メディアは早速ラップタイムの分析を始めている。

だが、テスト初日を1-2で終えたメルセデスのトト・ヴォルフ(チームCEO)はドイツのテレビ局『RTL』に次のようにコメントしている。

「まだそれからあまり多くのことを読み取ることはできないよ」

しかし、現F1チャンピオンであるメルセデスのルイス・ハミルトンはすでにテスト初日に昨年同じサーキットで行われたスペインGP予選でチームメートのバルテリ・ボッタスが刻んだポールポジションタイムよりも速いタイムを刻んでみせている。

しかも、メルセデスはハミルトンとボッタスの2人を合わせれば173周をこなす信頼度の高さも見せており、まずはメルセデスが7年連続でのタイトル獲得に向けて非常にいい滑り出しを見せたと言えるだろう。

そのメルセデス勢に次ぐ3番手タイムを刻んだのはレーシングポイントのセルジオ・ペレスだった。そして、下馬評では今季メルセデスにとって最強のライバルとなるだろうと言われているレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが4番手につけている。フェルスタッペンも1人で168周をこなしており、レッドブル・ホンダもパフォーマンスと信頼性両面でまずまずのスタートを切ることができている。

ヴォルフは、メルセデスとしてもレッドブル・ホンダとフェルスタッペンの状態には目を光らせていくつもりだと語り、次のように続けた。

「もしマックスが勝てば、彼は最年少F1チャンピオンになる。そしてレッドブルとヘルムート(マルコ)はそれを達成したいと強く思っているだろう」

「私はレッドブルが2020年に最も集中してくるチームだと思っているよ」

一方、3強チームのうちフェラーリはシャルル・ルクレールがトータル132周をこなしたものの、タイム的にはトップのハミルトンからは約1.3秒遅れとなっており、全体の11番手に位置するという少し意外な結果に終わっている。

そのルクレールは、フェラーリが進歩を遂げることができたかどうかは「分からない」と語ったと伝えられている。

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