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マクラーレンにはホンダとの決別が必要だったとロス・ブラウン

2020年02月18日(火)16:46 pm

F1モータースポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンは、マクラーレンが2017年限りでホンダと決別したのは正解だったと考えている。

かつてミハエル・シューマッハとともにフェラーリの技術トップとして活躍したブラウンは、2008年にホンダF1チームの代表に就任。だが、その年の12月でホンダが突然のF1撤退を発表したことから、ブラウンがそのチームを譲り受け、ブラウンGPを発足。

そして翌2009年にはホンダが開発したシャシーにメルセデスエンジンを載せ替えて参戦したブラウンGPはジェンソン・バトンを擁してF1ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの2冠を達成した。

2010年にブラウンはチームをメルセデスに譲渡したものの、2013年までチーム代表を務めていた。そして、2017年から新F1オーナーとなったリバティ・メディアの指名を受けて現職に携わっている。

65歳のブラウンは、2015年からホンダとのコラボレーションを開始したマクラーレンが2017年シーズン限りでホンダと決別したことについてどう思うかと尋ねられたブラウンは『motorsport-total.com』に次のように答えた。

「彼ら(マクラーレン)には賢明な人たちもいるが、理解をするのに時間がかかってしまったんだ」

「ホンダと別れたのは彼らにとって大きな失敗だったと考えている人たちもいる。だが、奇妙に聞こえるかもしれないが、私は彼らにはそうすることが必要だったのだと思っている。チームとして自分たちがどうすればいいのかを見極めるためにね」

「彼らはそれまでずっとホンダのせいにしていた。だが、今ではそれは間違いだったということを彼らも理解しているよ」

実際のところ、マクラーレンと決別したホンダは2018年にはトロロッソに、そして2019年にはそれに加えてレッドブルにもエンジン供給を開始し、マクラーレン時代から見れば非常に大きな飛躍を遂げている。

「ホンダと手を切ることで、彼ら(マクラーレン)はチームとしてやらねばならぬことを理解したんだ」

「もしほかのチームが使っているのと同じエンジンを後ろに搭載しなかったら、彼らがその結論に到達できたかどうかは疑問だね」

そう続けたブラウンは、ルノーエンジンにスイッチ後2年目のシーズンとなる2019年には、エンジンサプライヤーでもあるルノーをも上回るコンストラクターズランキング4位にまで復調を見せたマクラーレンに言及しながら次のように付け加えた。

「彼らはそうしたことで、自分たちが大きく変わる必要があるということが理解できた。そして彼らはそれをやってのけたと思っている。彼らは非常にいい前進を果たしたよ」

マクラーレンは今季までルノーエンジンで戦うことになるが、2021年からはメルセデスエンジンにスイッチすることになっている。

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