12日(水)に2020年型F1マシン「RB16」を発表したレッドブル・ホンダだが、ノーズの先端にまさに“鼻の穴”のように左右対称の穴が開けられているのが特徴のひとつとなっている。
ライバルチームたちもそれがどういう空力効果をもたらすものなのか、かなり興味を抱いているようだ。
そのノーズの穴について質問されたレッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)はドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のようなジョークで答えている。
「それはマックス(フェルスタッペン)が熱くなりすぎないようにするためのものさ」
だが、F1史上最高レベルのF1マシン設計者だと評価されているレッドブル最高技術責任者のエイドリアン・ニューウェイがどういう効果をこのソリューションで実現しようとしているのかと食い下がられたマルコは次のように続けた。
「そのことは我々のうちに留めておくことにするよ」
「そのことは置いておいても、第2週目のテストまでは本当のマシンを目にすることがないだろうということは我々全員が知っていることだよ」
しかし、レッドブル・ホンダの2020年型マシンはすでにイギリスのシルバーストンでシェイクダウン走行を行っている。もちろん使用するタイヤなどに制限はあるものの、走行を担当したフェルスタッペンは「非常にいい手応え」を感じたとコメントしている。
フェルスタッペンに関しては、今季は昨年大きく進歩を遂げたホンダエンジンを搭載するマシンでF1タイトル争いにもからんでくるだろうと予想されているが、来週の19日(水)から21日(金)、そして再来週の26日(水)から28日(金)にかけて合計6日間で行われるプレシーズンテストでレッドブル・ホンダがどういうパフォーマンスを見せるかに大きな注目が集まるのは確かだ。