2019年に大きな進歩を遂げたホンダPU(パワーユニット)を搭載するレッドブルは2020年のチャンピオン候補にもあげられている。
そして、いまやF1トップドライバーのひとりに数えられているマックス・フェルスタッペンとの契約も2023年まで延長されることが決まっており、今年、そして来年に向けてレッドブル・ホンダがメルセデスやフェラーリを脅かす存在となるはずだと期待されている。
フェルスタッペンとの契約に関して質問されたマルコは次のように答えている。
「言わば、水も漏らさぬ契約だよ」
「普通の状況のもとでは、契約を早期解除することはできないようになっている」
ここでマルコの言う「普通の状況」とは、レッドブルとホンダのコラボレーションが継続される場合という意味で受け止めて間違いないだろう。
現時点ではホンダはレッドブルとそのジュニアチームであるアルファタウリ(前トロロッソ)へのPU供給を2021年までしか結んでおらず、2022年以降もF1活動を継続するかどうかがまだ不透明な状況となっている。
うわさでは、もしホンダが2021年限りでF1活動を中止し、レッドブルが2022年以降ほかのエンジンパートナーを見つけなくてはならないような状況となった場合には、フェルスタッペンがレッドブルとの契約を中途解除することが可能となる特別条項が盛り込まれているのではないかと言われている。
マルコもそうした推測を裏付けるかのように次のように続けている。
「我々は(ホンダと)2021年までの契約を結んでいる。もし動力源がなければクルマは走らせられない。だからフェルスタッペンをサーキットに送り出すためには競争力のあるエンジンが必要なんだ」