ダニエル・リカルドが、ルノーは2019年シーズン終盤に大きなプレッシャーを抱えていたと認めた。
レッドブルの育成ドライバーとしてF1キャリアをスタートさせたオーストラリア出身のリカルドだが、2018年8月にトップチームのレッドブルからまだ中団グループに位置しているルノーへの移籍を発表し世界を驚かせた。
だが、ルノーの2019年型F1マシンはメルセデス、フェラーリ、レッドブルのトップ3チームを脅かすどころか、自分たちがエンジンを供給するカスタマーチームのマクラーレンにも敗れ、コンストラクターズランキングは2018年からひとつ下げて5位でシーズンを終えてしまった。
しかも、シーズン終盤にはホンダエンジンを搭載するトロロッソに激しく追い上げられたルノーはわずか6ポイント差でなんとか5位をキープしたというのが実情だった。
そのルノーで2年目のシーズンを迎えることになるリカルドはドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に次のように語った。
「ルノーは大きなプレッシャーを抱えていたよ」
「もし5位を失っていたら、まさに強烈なパンチを腹に受けてしまっていただろうね」
「そうなっていたら受け取る賞金も減っていたし、モチベーションにだって影響していただろう。なんとかそれは免れたけれど、2020年にはもっとうまくやる必要があるよ」
リカルドは、ドライバーズランキング9位で終えた2019年シーズンを振り返りながら次のように付け加えている。
「僕は常にハードに、そして速く走っている。だけど2019年には自分を律するということについて多くを学んだよ」
一方、フェルナンド・アロンソの地元スペインのメディアは、リカルドはルノーとの契約が切れる2020年を最後にチームを去るだろうと予想している。そして、2021年にはそのシートにアロンソが座る可能性があると見ているようだ。
アロンソは2021年にF1復帰を目指すことを明らかにしているが、現在のトップ3チームに加入できるチャンスはないだろうというのが大方のF1関係者の見方のようだ。
となれば、2005年と2006年にルノーでF1ドライバーズタイトルを獲得したアロンソが、F1ルールが大きく変わり、それに伴ってチームの序列に変化が生じる可能性がある2021年に古巣ルノーに復帰するというシナリオは十分に考えられそうだ。