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【F1】中国のコロナウイルス状況監視を継続 中国GP開催はいまだ不透明

2020年01月30日(木)16:41 pm

F1とその統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は今後も注意深く中国で爆発的拡大を見せているコロナウイルスの状況を監視し続けていくとしている。

現時点では国内での死者が170人に達し、確認がとれているだけでも7700人以上の感染者を出すに至った中国のコロナウイルスだが、海外にも感染が広まりつつ状況のもと、中国国内で予定されていたスポーツイベントがキャンセルされ、主要航空会社も中国路線の運航を停止するという状況を迎えている。

今年は4月19日にF1第4戦中国GP決勝が予定されているが、その舞台となる上海はこのコロナウイルスの発生源と見られ、現在は封鎖状態にある武漢市から直線距離で700kmしか離れていない。

伝えられるところによれば、このウイルスの流行がピークを迎えるのは4月になるだろうとも言われており、現時点ではF1中国GPがキャンセルされる可能性も小さくはないと考えられている。

F1本部があるイギリスの外務省も中国への渡航を差し控えるよう通達を出しているが、こうした事態を受けてF1は次のような声明を出している。

「中国における現在の状況、並びに外務省による公式な助言に基づき、我々もFIAおよび現地のプロモーターとともに密接に状況の監視を継続している」

さらにFIAのスポークスマンも次のように語っている。

「我々はF1、プロモーター、そして我々の中国におけるモータースポーツ統括組織であるASNと密接な連携をとりながら状況を監視している」

「この段階においては我々にできることは状況を見守ることしかない。もし関係当局から勧告が出されるなどすれば、必要に応じた対策を講じることになる」

一方、武漢から約1500kmの距離にある三亜市で3月21日にレース開催を予定しているフォーミュラEの主催者は現時点においては「予定通り実施する」方針を掲げているものの、こちらも状況を見守っていくことになると次のような声明を出している。

「現在の健康に関する不安状況を鑑み、我々はその状況の進展状況を毎日詳細に観察し続けている」

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