フェルナンド・アロンソが、2021年にF1復帰を目指していることを強くアピールした。
2018年シーズン限りでいったんF1を“引退”した形となっているアロンソだが、これまでも再びF1で走る可能性があることをたびたび示唆してきている。
2020年はすでに全チームのドライバー体制が確定しておりアロンソが復帰する余地はないが、F1ルールが大きく変わることになる2021年には復帰が実現する可能性も残されている。
母国スペインのメディアに「僕はまだF1をやり終えたわけではないよ」と語ったアロンソは次のように付け加えた。
「2021年はいいチャンスだよ。僕は今気持ちも新たになり、準備もできていると思っている。それに挑戦するつもりさ」
だが、今年の7月には39歳になるアロンソにとって40歳を迎える年の“再就職”はそれほど簡単なことではないかもしれない。
「僕はそうは思わないよ。今では途中の燃料補給もないし、レースはそれほどきつくはないんだ」
アロンソはそう反論すると次のように続けた。
「日曜日(決勝)には土曜日(予選)よりも7秒か8秒遅く走ることになる。新たに導入される18インチホイールによって運転の仕方も変わるだろうから全員がそれを学ぶことになるしね」
F1以外のカテゴリーで戦う魅力の方が大きいというのが2019年にF1で走らないことにしたアロンソが主張していた理由のひとつだった。
それなのに、どうしてまたF1に戻りたいと思うのかと尋ねられたアロンソは次のように答えている。
「人々は僕がもっとできたはずだと思っているし、F1は僕にとってはまだやり終えていない仕事なんだ。とりわけ最近の数年はね」
「僕の博物館には多くのトロフィーが飾られているけれど、最近のF1のものがひとつもないのはちょっと奇妙だよ」
だが、それはアロンソがそのキャリアを通じてチーム選択を始め、いくつかの判断ミスを行ったことによる自業自得の結果だと考えている者も少なくない。
アロンソも2021年にどのチームでF1復帰するかも難しい判断になるだろうと認め、次のように続けた。
「新たなルールが導入されることによる唯一の問題は、ほかのチームとは異なる解釈をするチームがあるかもしれないということだ」
「今勝つことができているチームに加わることもできるだろう。でも、もし彼らが新ルールのもとでミスを犯してしまえば、人々はまた僕が間違った判断をしたと言うんじゃないかな?」
アロンソは過去にレッドブルと「何度も」話し合いの機会を持ったことを認めている。さらに、メルセデスから加入の可能性を打診されたこともあったという。
「彼ら(メルセデス)は何年にもわたって勝ち続けてきたし、強力なチームを有している。彼らがどういう状況を迎えるかもそのうち分かるだろう」
「もし僕が復帰するなら、より強くなって戻ることができる。そしてもし正しいチームさえいれば、僕は勝てるよ。すべてがうまくいけば、僕は勝てるはずだという大きな自信があるんだ」
そう語ったアロンソは次のように付け加えた。
「人生において唯一僕がうまくできると分かっているのがドライビングだからね」