ハースF1チームのメカニックを務める人物が、最近FIA会長のジャン・トッドが行ったコメントにかみついた。
F1オーナーのリバティ・メディアはそう遠くない将来にF1の年間レース数を25戦にまで増やしたいと考えている。今年は過去最多となる年間22レースが開催されることになるが、リバティ・メディアはアメリカ国内や中東などでのレースをさらに増やす計画を進めていることが明らかとなっている。
仮に年間レース数が今以上に増えれば、チームやスタッフの負担が大きくなり過ぎることが懸念材料となっている。
しかし、かつてフェラーリのチーム代表を務めていたことでも知られるトッドは先週、レース数が増えてもF1関係者はそれを受け入れるべきだと次のように語った。
「愛する家族がいるならば、彼らも理解してくれるだろう。それに、一生涯その仕事をするわけではないからね」
このトッドの発言を快く思わなかったF1関係者も少なくないようだが、ハースのメカニックを務めるロバート・ドブはブラジルの『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』に次のような怒りのコメントをしている。
「彼(トッド)によれば、我々は自分の子供たちに合えないことを喜ばなくてはならないらしい」
「これは横暴だよ」
「これは金曜日にレースに来て日曜日に去っていく人間の意見だ」
「彼はサーキットで我々と同じように長く過ごすわけじゃないからね」
そう語ったドブは次のように付け加えた。
「我々の多くはもう何年もそうしてきているし、ほかの仕事を見つけることも簡単じゃないんだ」